陽性者と家族の日記

秋風が吹くまで

出張のついでに京都に立ち寄って、ついに今回購入してしまった。
空薫セット。
香炉に灰を入れて、炭を熾してそこに煉香(練香)や香木をおいて香りをくゆらす、かなり趣味度と言うかオタク度の高いアイテムである。
煉香の空薫は平安貴族の嗜みだったというらしいので、いにしへのやんごとなき世界に思いを馳せるのも乙なもの。但し準備に少々手間取るので、その手間も楽しむほどの余裕のある休日でしか味わえないだろうが。

手には入れたが、まだ試していない。
何故か。これは炭を熾すもの。それから、煉香はどちらかというと寒い時期に似合うもの。
なので、お彼岸にかかったとはいえこのムシ暑い最中にやるものではなさそうである。
もっと涼しい乾いた秋風が吹き込んで来るまでもう少し待つことにしよう。

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