陽性者と家族の日記

捜せばきっと与えられる

一時期、共に暮らす嫁さんに対して
申し訳ない気持ちで自分がいたたまれなく、
心情がとても不安定だった。

そんな折、たまたま通院日にドクターの診察が終わり
採血をされながら、いつもの看護士さんと雑談をしていた。
「変わりない?」の何気ない問いかけに
何の考えもなく、少し自分の心境を吐露したところ、

「彼女は自分の意志で、あなたと生活を共にしてるのだから
申し訳なく思ったり、哀れむのは傲慢じゃない?
イヤになったら、あなたから離れていくわよ、
女の人ってそういうものだから・・・・(笑)」

と言われ、なぜか気持ちが軽くなった。
そう、未来のことは誰にも分からない。
少なくとも彼女は『可哀想ではない』のかなと考え直した。
仮に自分たちがハンディーキャップのない夫婦ならば、
上手く行くという保証はどこにもないし。

きっと心情の浮き沈みはこれからもあるだろうけど
何度も繰り返せばいい。
捜し求めれば、どこかに誰かが『特効薬のコトバ』を
用意してくれている気がする。
マラソンの給水所のように。
(・・・・この例えはどんなもんだか?自らダメ出し)

ガジ

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