陽性者と家族の日記

トモダチ

ゲイの友人や同じ病気の友人とのつながりは大切だけど、
最近、どことなく閉塞感を感じる。
同じような溜め息で自分たちの空を曇らせ、外界を閉ざしている
のではないか…そんな息苦しさを覚えることが増えている。

今は迷わず外に出て、新しい風を呼ぶべき時なのか。

先日、高校時代の同級生と半年振りの飲み会をし、大いに盛り上がる。
友人の数人が医療関係者であり、僕は自分の病気をカミングアウト
しているため、ぶっちゃけたバカ話もできる間柄なので気楽だ。

一家団らんの家族旅行や子育ての苦労話なんて現在の自分には
最も縁遠いはずのもの。だからこそ、ものすごく新鮮に写る。
不倫したり、離婚したり、老親の介護をしたり、
みんなそれぞれに現実と向き合って生きている姿を知り、
僕の空は晴れ上がる。

自分と違う環境にいる存在に肩を叩かれ、励まされることの尊さ。
Living Together、ここにも。

なぎさのペンギン

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