陽性者と家族の日記

書を携えて街へ出よう

近頃、困っていることがふたつ…

一つは、自分で呆れるくらい漢字が書けなくなったこと。
そして、もう一つは話をする時の発声(活舌)が以前より
ずいぶんと明瞭さを欠いてきていること。
文科系人間を自認する自分にとって、とてもショックな
事実です!

どちらも、パソコンや携帯電話など「電脳」機器への
依存度が高くなりすぎたことが原因だと思います。
仕事でも、最近は打ち合わせの代わりにチャット
ミーティングなどで済ますことが多いし、私生活でも
ブログやらSNSやら、もちろんメールも…
難しい漢字を辞書で調べて自分の手で書けるまで練習
したり、文章の意味をつかむために音読したり、
以前はこまめにやっていた当たり前のことを、現在では
ほどんどしなくなってしまいました。

「書を捨てよ、町へ出よう」と唱えたのは亡き寺山修二さん。
しかし、最近の僕は、書を持って街を歩くことを積極的に
心がけています。
言葉が…自分の口や自分で書いた文字から生み出されなくなる
ことを何より恐れているから。
ヒトが、ヒトに備わっている最高の機能を活かさなくなり
コミュニケーションの基礎を忘れる時代が来たら、本当にヤだな。

本当は「モバイルを捨てよ、町へ出よう」と言いたいところだけど…

便利さに慣れきってしまった自分には、簡単にはいかないか…

なぎさのペンギン

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