陽性者と家族の日記

娘へのカミングアウト

今日の午前中、話の流れで、
娘に私がなぜHIVに関わる活動をしているのかを話した。
つまり、私がHIV陽性者だということを伝えた。

娘は「そうなんや~」と言ったあとに、
「何となく、そうかなとは思ってた。
おおざっぱな性格のお母さんが薬だけはちゃんと飲んでたし」。

あとは、どうして感染したのかとか、
自分(娘)はなぜ感染しなかったのかとか質問があり、
私が「心配?」ときくと、
「お母さんがいつも『HIVは薬でコントロールできる』
と言ってたし、お母さんはちゃんと飲んでいて大丈夫だと思うから、
そんなに心配ではないよ」との返事。
母子感染予防のこととか、薬のこととか、なんとなく話をしていたことが、
ちゃんと娘のなかには残っていたみたい。

これまで性とかセックスに関しても、
できるだけストレートに話をしようと努力してきたので、
そういうことで話しにくいということはなかったけど、
今回は感染がわかったときや、
それから今までの複雑な気持ちをできるだけ正直に話した。

「感染しない方がいいけど、
感染したからと言って不幸だとか思ってないよ。
あなたのお父さんと出会って結婚して、
あなたが生まれてっていうことも、今までの人生も」って。
「こういうのって、矛盾してるかな?」ときくと、
「そんなことないと思うよ。
だって、実際、お母さんと私は今、ハッピーやんか」。

「カミングアウト」というのもすごく大げさなことばに思えるほど、
これまで懸念だと思っていたことが、すんなりと済んでしまった。
まあ、ここ数ヶ月、いつ言ってもいいなという雰囲気はあったのだけど。

これから、より正直に娘と向き合える気がする。良かった良かった。

つばさ

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