陽性者と家族の日記

理屈と現実。

僕は家族にこの病気にかかったことを伝えています。
そんな僕を変わらず支えてくれてとてもありがたい限りです。

この病気は、いくつかのことに気をつければ問題なく人と一緒に生活できると一般的には言われています。
実際そうです。

でも現実はその通りにはいきません。

僕には妹がいて家族を持ち、子供もいます。

先日、両親と妹夫婦宅に泊まるという話があったのですが、中止になりました。

その理由を後日母親から聞きました。
一緒に食事をするくらいなら問題ないけど、僕に泊まられるのは少し困ると妹が思っていたので中止になったと。

具体的に何が問題か?というのははっきりしないのですが、
やはり共同生活をするのに抵抗があるようです。

僕が病気になったことで、家族はいろんな情報収集をしてこの病気のことを知ってくれている。

でも、頭で分かっていても腹に落ちないこともあります。

そして妹には子供もいて。
その子供たちは学校で予防の観点から少し過大にこの病気の恐さを伝えられ。

先日は、血の跡がついた服を見て、エイズ~~とふざける大人にも出会いました。

この病気になって、正しい知識を教えてもらい、この病気にかかった僕たちを親身に支援してくれる人がいて、本当にありがたい一方で、

現実は、まだまだ厳しい。

解決するには、この病気について正しく理解してもらうしかない。
支援してくださる方々、一部の患者の皆さんはこの理解についても一生懸命活動してくれています。
でも僕は偏見にさらされることが恐くて前に出られない。

そんな今、僕にできることってなんだろう?
と今回の件を受けて、最近いろいろ考えています。

たたみ

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