陽性者と家族の日記

HANABI

梅雨明け宣言されたらいなや、途端に暑い日が
続き、夏本番モードにまだ少々、
気持ちが追いついていないこの頃ですが、
この三連休に花火を観に出掛けた。

道中、すごい人だったけど、少し遠いポイントで
さほど混んでいない場所を見つけた。
芝生の上に敷物を敷いて、海風に癒され、
暮れ行く空を眺めて、来るべき時を待つ。

「これなら犬も連れてきてよかったかも」と
嫁さんが行ったけど、道中の電車の中とかを考えると・・・
留守番は仕方なかったかな。

大空に上がる花火、30分足らずの短い夢のような時間は
文字通り、あっという間で。
本当にキレイだった。

花火大会に来るといつも思い出す。
感染がわかって初めての夏、
まだ嫁さんに打ち明けることが出来ないままに
二人で観に行った花火。
すぐ近くにいて、同じ景色を観ながらも、
気持ちはバラバラだった時の切ない気持ちを。

しかし、数年経った今、こうして一緒に同じ景色を観て
「スゴイ、キレイだ」とか言って笑っていられることの
ささやかな幸せ、あの時には想像できなかった未来。

自分は嫁さんと一緒に花火を観る度に様々な想いを
これからも実感するのだろう。

ガジ

陽性者と家族の日記 へ