陽性者と家族の日記

あのとき それから

気がついたら 前回の日記から半年近く経っているなあ(汗)

すっかりごぶさたしてしまいましたが、変わらず元気でやっております。

久しぶりの更新で書きたいのは やはりあの地震のことです。

被災された地域にお住まいの方々にはお見舞い申し上げるとともに
一日も早い復興を祈っております。

僕の住む東京では 建物などへの直接的被害は比較的少なかったのですが
人々がうけた精神的なダメージは かなり大きいように感じました。
それまで まったく予期していなかった何かに襲われた驚きやあせり 
怒りの感情をどこに向けていいのかわからない そんな雰囲気が街に漂っています。

ある人が、雑誌で

「たとえ2万人が亡くなったって ああかわいそうだなとは思うけれど
 本当に心が引き裂かれる感情を味わうのは 広い世界の中で 
 自分がもっとも愛するひとりか あるいは数人の人たちが
 もう帰らない存在なのだと知らされること。
 今回は そういう思いを味わった人たちの思いのひとつひとつが
 とてつもなく多い数で集まってしまった。

 人は 自分がなにかに巻き込まれてはじめて本当の真実を知るもので
 それまでは やっぱり他人事としか受け止められないものなんだよね」

とコメントしていたのを読んで 言葉の意味を噛みしめています。

そう。
自分の場合も あのときはそうだった。
それから いろいろと変わっていったんだ…. 

事件のあとの あれから それから 
時間の流れで変わっていくだろう さまざまなものごと。

いま 僕たちにできるのは 自分が体験した何かからヒントを得て
想像力を働かせて 未来をすこしでもよりよいものにする。
それしかないような気がするのです。

ひとりでも多くの人が 少しでもはやく 穏やかな時間を取り戻せますように。

 
 

 

なぎさのペンギン

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