陽性者と家族の日記

イギリスの総選挙とHIV

イギリスの総選挙があと8日後に迫っています。選挙の焦点の一つになっているのが移民問題。移民政策はイギリス政治において長らくホットトピックなのですが、今回はEU圏内からの移民について議論の矛先が向かっているようです。その中で少し気になるのは、今までの二大政党であった保守党と労働党のほかに、EUからの離脱と移民規制を政策に掲げるイギリス独立党の台頭です。

このイギリス独立党の党首からHIV陽性者の移民は受け入れるべきではない、という発言があったようです。確かにイギリスでは外国人でも無料でHIVの治療を受けられますし、私もお世話になっています。その恩恵というのは本当にありがたく感じています(そして私個人はそれ相当の税金を払っているつもりです)。ただ、一方である特定の病気を取り上げてターゲットにするのは、フェアではない、という議論もあるようですし、HIV陽性者の入国することで、HIVの感染拡大を防ぐ効果がないことは国連の調査でも判明しているようです。

今回の選挙がHIVへの偏見を助長するような結果にならないよう、注視したいと思います。

ひろき

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