たかよ/40歳代 女性 東京都在住 ヘテロ
*夫がHIV+に。夫はゲイですが、夫婦関係はあります。
私の場合も、当初なかなか人に相談できず、心にためこみ悩んだ。一方、夫には、ゲイコミュニティーや感染者コミュニティーに相談相手がいるように見えていた。
夫がゲイであるけれど、夫婦関係はある…とか、どこからどこまで話せば事情がわかってもらえるのか、また、奇異に思われないかとか、悩みは尽きず、親しい人ほど話せないと感じていた。
感染からしばらくたって、少し距離のある方に初めて話せた。師弟関係にある方で、年齢もかなり上で人生経験の豊富な方を選んだ。その方は、特に「答え」のようなものはくれなかったが「そういうことは、どんどん口に出せるようになればいいんだよ」と言われ、とても気が楽になった。ひとりでも話せる人がいるのは、気持ちを平常に保つために、必要なことかと思う。
身近に話せる方がいないのであれば、ぷれいすのパートナー会など、相談窓口を利用するのもいいかもしれない。私はパートナー会に参加して、病気のことを初めて笑って話せた。また、本人・パートナーともに、継続的なストレスにさらされることになるので、各々専門の精神医療を頼るのもいいかも。私達の場合、医師・薬との相性がなかなか合わず苦労もしたが、粘り強く情報を集め、よい医師にめぐりあえ、 本人・パートナーそれぞれが落ち着いてきた。