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HIV遺伝子検査(NAT検査)は、その時、血液中にHIVの遺伝子があるかないかを調べる検査です。この検査でHIVの遺伝子が検出できるようになる時期は、最初に体内に入ったHIVの量や体の免疫状態によって左右されるため、個人差があります。「HIV遺伝子検査(NAT検査)なら、早くに感染の有無が分かる」とは言いきれません。
感染の可能性のある行為があり、その後急性期の症状(初期症状)と考えられる症状が出ている状態で、HIV遺伝子検査(NAT検査)が「陽性」となれば「HIV感染」と言えますが、「陰性」の場合は、
・「HIVの量が、まだ検出できるほど体内で増えていない」
・「HIVに感染していないので、体内にHIVが存在しない」
のどちらかの可能性があります。HIV遺伝子検査(NAT検査)は、「陰性」であることの証明に用いる検査ではありませんので、HIVスクリーニング検査(抗原抗体検査、あるいは抗体検査)を受けることをおすすめします。