医療者(看護師)として働く陽性者の交流会

「両刀使いな私達。笑」海雲台(ヘウンデ)

 少~し時間がかかったかな。皆んなが自身について語り始めるまで。ここにいる全員が看護師なんだと痛感した。普段、患者さんの思いにそっと耳を傾けて寄り添う仕事。だから、いざ自分が語る場を与えられるとちょっと躊躇してしまう。そんなぎこちなさから始まったトークサロンでした。

 私は昨年夏に発病。幸い比較的短期の入院を経て程なく職場復帰。やがて服薬も始まり今では以前と変わらぬ状況で働いている。その一方で、病気の事については極々限られた理解者にしか話しておらず、ふとした瞬間自分が穢れた存在、ズルい人間、モラルを逸した存在なのではないかという自己否定や葛藤に苛まれたりする。どんな看護師たちが集まるんだろう?
 初めは聴き役ばかりの会だったが、少しずつ、少しずつ皆なが自身について語り始める。時には患者として共感し、時には看護師として自身の信念の再確認をし、徐々にその場には不思議な一体感が漂っていた気がした。自分は看護師として働いてもいいんだ、これからも看護師として働こうと思えた日でした。

次の感想文へ

プログラム参加の感想

プログラムページ へ