医療者(看護師)として働く陽性者の交流会

「はじめの一歩」マヌカハニー

 今年が始まり間もない1月7日の夜、「第一回看護師として働く陽性者ミーティング」が開かれました。 以前から、「僕と同じ看護師の陽性者の方が居たら逢ってみたい!」とお話しをしていたら、 あれよあれよとその話が実現する日がやって来たのです。

 2年前、HIVに感染した時にすぐ頭を占領したのは 「感染がばれたら、退職だ。」という思いでした。自分も含め、世間は看護師を聖職と思っています。そして、実際は“んな事ねーよ!”と思いつつも聖職者で居たい自分もいます。 人の命を預かる身として、感染者って“ありえねっつーの!”と思いながら でも、僕は感染者という現実との間で、もがき苦しんで働いていました。 もし、陽性者の看護師の方と集まり、色んな話が出来たらいいな・・・ いや、同じ傷口を舐め合い、慰め合い、苦しさから救って欲しいと思っていました。
 当日は、朝からソワソワして落ち着きませんでした。ミーティングを開くンだから、複数人集まる見込みがあるって事なんだろうが 今迄gayの看護師を見た事がない僕は、 「看護師が感染者って、知られたくないから誰も来ないかも」 「誰も集まらずに(生島さん)とふたりっきりのお茶会かな」と不安だらけでした。 そして、ミーティング開始時間ちょい前に部屋に伺ったら そこには、期待を裏切る人数の参加者が、3人も居らしたのです(嬉笑) 嬉しかったぁ!そしてホッとしたぁ!一気に僕の気持ちは高揚していきました。 ぎこちないながらも、徐々に話しがスムースになり 話しの流れを伺いつつ、傾聴して、其々が意見を出してと、充実した時間でした。 同じ職種に仕える看護師という事でトピックスが似たり寄ったりしましたが 何ていうか、ツー・カーで話しが通じるリズム感は、看護師同士だからこその 心地良さだと思いました。
 僕は本当にこのミーティングが開催されて嬉しかったです。多分、当日一番楽しんだのは僕です(笑) 同じ仕事をしている仲間と話せた事は、僕に安心と安全と安楽をくれました。 今後も、このミーティングが継続されるように尽力していきます。 だって、ミーティングがあると思うとワクワクするもん!!! これからも・・・これからこそ、どうぞ宜しくお願いします。

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