陽性者と家族の日記

10 years

10年前の今頃から、僕の「with HIV/AIDS」の人生が始まりました。

Christmasにディズニーランドに遊びに行った後から
何となく体調が優れなかったのですが、仕事をしていました。
年末も迫った頃に微熱が出て、
大晦日の聖子ちゃんのカウントダウンコンサートで
東京体育館に行った時には悪寒戦慄著名で「聖子ぉ!」の
掛け声も細々に早々に帰宅をしました。
お正月休み中は、39.0℃台の高熱が続きインフルエンザに罹患したんだと
お正月休み明けにインフルエンザ検査をしたら、陰性…。
ここから、1ヶ月程、40.0℃前後の発熱を解熱薬を使いまくり仕事を続けます。
夜も眠る事が出来ず、それでも休まず日昼は仕事をこなしていました。
目に見えて痩せていく姿に「ご飯食べていなしな」と自分を説得し
自転車で20分の通勤時間が50分かかるようになり、実体感で体力の低下も
「痩せたから」と自分を説得し、騙し騙し生活をしていました。
周囲の人達も凄く心配してくれましたが、
持ち前の明るいキャラクターで元気を装っていました。
今考えると、凄い精神力と体力だったなと、
そして自分を大事にしていなかったな、と思います。
でも、2月には、あんなに毎日高熱だったのがピタッと収まり
元気にSURF&SNOW in Naebaで歌って踊っていました>おいおい
3月、東日本大震災が在りました。
4月、また高熱と食事が全く摂れない状態になり検査に次ぐ検査で「AIDS発症」と診断され
5月、入院となります。

あれから10年が経ちました。
色んな人と出愛ました。色んな事が在りました。
僕は、今、元気に生きています!!
10年前の長期入院した病院の今も担当して頂いている医師に
「この病気は10年後には治るので、それ程悲観していません」と
入院時の問診で言い切り!、君は珍しいね、と苦笑されたのを覚えています。
根拠は全くないのに心の底から本当にそう思って発した言葉でした。
あれから10年経ちましたけど、まだ、あの日の発言は現実になっていません…
でも、この先10年もあればきっと「へー昔HIVに感染していたんだ」と
言える日が来ます!>根拠zero

あっと言う間の10年でしした。
この10年で僕は何をしてきたのだろうか考えると
ただただ、時の速さについていけずに、行き詰まったり、踞ったり、駆けずり回ったりの
これといったエピソードもなく、ちょっと冷や汗が出ます(焦り汗も出る)
とりあえず、この先10年は自分を大切にしなきゃと、この日記を書いて思いました。
みなさんにとって、この10年はどんな10年間でしたか。
お互い、時間/年月を大切にしていきましょう。

IHO 拝

IHO

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