隠れリーマン/31歳男 東京在住 ゲイ
僕は2度目の学生生活中に告知を受けました。それはもうすぐ就職活動が始まるなーっていうくらいの時期でした。しばらくして投薬を開始し、副作用で身も心もズタズタの時に就職活動に突入しました。
当時食事もろくにとれず、吐いたりしていたし、げっそりと顔色も悪かったので、面接している時も変に思われるんじゃないかと心配でした。でも、自分が思っているほど相手はて、バレたらどうしよう」とか、「自分が続けられなかったら、会社に迷惑がかかるな」など、いろいろ考ることがありました。
しかし、考えてみると会社側もリスクを承知で人を選んでいるんだし、今健康な人でも病気になる可能性もあるわけだし、それに僕は何も犯罪者じゃあない。お互いが労働力とその対価によって利用しあう契約なのだから気にすることは無いと自分に言い聞かせました。
通院の問題は土曜日に診療をしてくれる病院を見つけてそこに行くことで解決しています。実際に仕事を始めてみると、慣れるまでは大変だけど、少しずつ自分に自信がついてきます。
今は会社の中でもかなり図々しくなって、楽しいリーマン生活を送っています。
HIVのステイタスは働く上で何の意味も無いものです。貴方の心のなかで、自分がHIVポジティブかそうでないかが、自分の重要なアイデンティティのように思えることがあるかも知れません。でも本当に重要なのは、貴方がどんな人で、何が出来るかということだと思います。就職活動、頑張ってください。