Yaj/40代 男性 HIV+
僕は7年前にちょっとした手術を受ける予定があり、HIV抗体検査をすすめられたことがありました。「身に覚え」があったのだけど、とにかくその時は、ごまかして逃げました。手術もやめました。意味不明に恐かった。
「そのこと」を考えるのがいやだったのです。だから、パートナーが抗体検査に行かない気持ちはわかります。
今は事情が違います。カクテル療法でウィルスを抑えることができる。つまり打つ手がある。もし仮に陽性だったとしたら、早く分かったほうが得だし、陰性だったら安心できるじゃない。逃げて、ごまかして、いきなり発症というのが一番やっかいなパターン。僕がそうだった。だからどちらにしても、事実を知るのは得なことなんだ、と声を大にして言いたいのです。
だけど、頭では分かっていてもその通りにできないことってあるよネ。時間がかかることもある。一人では抜け出せないこともある。「そのこと」を話せる相手が近くにいれば、やがて視野が拓けるかもしれないと思います。根気強く付き合ってあげられると良いですネ。