アサーション・トレーニング

「3年越しの参加」ヒロユキ(感染告知2018年/服薬歴2年半/初参加/40代)

「アサーション」について、私はほとんど意識してこなかったと思う。自分の性格やクセは分かっているつもりだし、人間関係もそこそこ上手くやれている方かなと思っていた。
プログラムを知ったのは、HIVに感染したことが分かって間もない時、ぷれいす東京のスタッフさんが個人面談を持ちかけてくれた、その面談中だった。プログラムを紹介されたが、“今はまず生活や仕事の不安を解消したいし、それに自分はプログラムを受けなくても何とか大丈夫だろう”などと思い、そのままだった。
それから3年経って、感染前と変わらない生活が送れている今、人間関係や自分の言動のあり方など、発覚直後は気にする余裕もなかったモヤモヤが、また気になるようになった。もちろん、全てこの病気のせいではないけれど、感染したことで気持ちや行動に変化があったことは事実で、そんなこともあり、3年前に勧めてもらったアサーショントレーニングへの参加を決めた。
「自分の気持ちに誠実に素直になる。相手を尊重しながら対等に接し、言葉に責任を持ってコミュニケーションを行う」。アサーションの基本的な考え方は、自分にとって感染前後に拘らず、持っているつもりでほとんど持っていなかった。プログラムに参加したことで、具体的にそれがはっきりと分かった。
3年前の面談中、目先の不安を繰り返す私の様子から、スタッフさんは私の苦手とする一面を見抜いて、プログラムを勧めたのかも知れない。身近なところから試せるアサーティブなスキルを使って、いつか自然に振る舞えるような人になりたい。参加して本当に良かったです。

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