2009年に感染を知り早期に投薬開始。その後体調や数値が安定してくると、この病気そのものに対する関心が自分の中で徐々に薄れていき、ニュースで新規感染者の報告数を耳にするなどしても、正直あまりピンときませんでした。
しかしこのプログラムに参加し、海外や日本でのHIVの現状など、一定のまとまった情報をとてもわかりやすい形で岩本先生にお話しいただき、陽性者の一人としてさまざまな視点で関心を持つことも大事なのではないかと思うようになりました。またプログラム後半、参加者から寄せられた多くの質問に対し、岩本先生は非常に丁寧にコメントしてくださり、先生のお人柄を垣間見ることができたような気がします。
現状、陽性者にとって通院はずっと続くものであり、医師との信頼関係も重要です。定期検診などにおいて医師とゆっくり話す機会はなかなかありませんが、今回のプログラムでは、クリニック開設という新たな挑戦に果敢に取り組む岩本先生のお姿を拝見し、自分自身とても前向きな気持ちになり、またじっくりとお話を伺うこともでき、有意義で貴重な時間をすごすことができました。<2015年9月 感想文>