医療者(看護師)として働く陽性者の交流会

「感染を機に看護師になって、本当に良かった」遅咲きのナイチンゲール(感染告知歴7年/投薬歴6年/30代/男性/ゲイ)

 俺はHIVになって看護師になる決意をした。30歳を越えてのチャレンジは容易くなかったけど、大切な相方や家族に支えられ、今は看護師2年目を全力で突っ走ってる。でも、病気を隠して命に携わることが倫理的に許されるのかずっと悩んでいた。さらに追い討ちをかけるように勤務先でどうしてもカミングアウトしなければならない状況になり、救いを求めるようにぷれいすへ駆け込んだ。
 今回で5回目の参加。毎回思うことだけど、みんなあったかくて優しい。相談すれば、まるでカンファレンスみたいに知識や体験を通して解決案を導いてくれる。それぞれの所属診療科も様々だから、医学的視点から話題も広がり学びになるし、なによりみんな同じ悩みを抱えながらも一生懸命頑張ってるってことが分かるから励みになる。雰囲気は様々な看護師歴のメンバーが和気あいあいしてて、仕事とはまた違ったチームワークが居心地よく、ありのままの自分をさらけ出せちゃうんだ。この出逢いには本当に感謝してる。
 HIV陽性者が看護師をしてるなんてとんでもないって、認めてくれない人も少なくないはず。でも、命の大切さを身をもって知っているからこそ、俺は看護師であり続けたいと思う。

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プログラム参加の感想

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