きいち(50代/男性/ゲイ)
私は13年前の夏ニューモシスチス肺炎になりHIVであることがわかりました。
あの頃はとにかくパニックで、今現実に自分に起こっていることを受け止めきれない状態になりました。病気を会社に言わないようにできるのか、そして会社を止めることも考えました。ぷれいす東京のホットラインで泣きながらいっぱい話を聞いてもらい、病院を転院、病気を会社に言わず、会社に残ることを選択しました。
あの頃を思い出すと、自分の病気はそんな深刻に考えるものでは無いことをぷれいすさんに教えてもらったような気がします。
時は流れ、持ち家も売らず、会社も働き続け、今の会社での自分のポジションもいくらか上がって働きやすくなりました。
ジムも始め、ゲイ友達との他愛無い会話もする普通のゲイを謳歌しています。あの時、会社を辞めなくて本当に良かった。
そんな中、海外赴任の計画の話を上司よりいただきました。
ぷれいす東京さんのプログラムで「クロスボーダー」と言うプログラムに参加しました。海外赴任をどうやって実現しているか?もう世界中に仲間がいてアドバイスや情報のシェアをいただけました。
諸先輩方を見ているとHIVとともに生きる自分でも今なら何だってできる気がします。