K.M
私は、2003年4月にカリニ肺炎とカンジダ症を発症して、検査の結果エイズと診断されました。私の場合、告知されたときは死ぬか生きるかの瀬戸際でしたので、不安とかショックなどはありませんでした。
しかし、入院生活を終え投薬がはじまるとだんだんエイズという病気の意味が伝わってきて、何とも言えない悲しみが押し寄せてきました。また、薬を飲むたびごとにエイズという言葉が頭をよぎり、拒食症にまでなり、このまま生きていても本当にいいのだろうか?自分はこの世にいても何の役にもたたない邪魔者なんだと思い、何度もこの世を去ろうとしました。
しかし、命を落とすということはそう簡単にはできるものではありません。ある時期、自然とそう思うようになり、病気に立ち向かうようになったのです。
今までの闘病生活の中で思ったことは、発症した患者はCD4が低くウイルス量も多いのでいろんな病気にかかりやすいので、自分のできる範囲で予防に心がけ、また、発症した病気の再発を防ぎ、決められた投薬を守ることでウイルス量も抑えることができ、免疫力も回復することができると思います。
ただ一番大事なことは、真剣にバックアップしていただける医師・看護師に出会えることです。そうすれば、現在の医学では、エイズ再発の危険性はかなり低く、命の危険性の不安はかなり抑えられると思います。
心のケア、生活のことは電話相談室などを利用したり、また自分の好きなことを徹底的にやってみてはいかがでしょうか?気持ち的には、感染者も発症者も同じなので、みんな負けずにがんばっています。
あと、体調の加減で仕事ができなくて生活力がない場合などは、生活保護制度や障害年金制度などがあり、また障害者認定をすることにより医療費の負担も軽減されます。その人、個人によっても違いがあるので、居住中の役所や福祉事務所に詳しく尋ねてみてはいかかでしょうか。その時にも、病院や主治医に手助けしていただくのも良いかもしれません。
まずは、いい病院と主治医にめぐりあってください。