シンデレラボーイ/20代 ゲイ 東京都在住 実家暮らし
ここでは、あなたが“できれば話したい、でも話せない”と悩んでいることを想定して、私の経験をもとにお話ししたいと思います。もう何年も付き合っているような恋人の場合、「どこからHIVウイルスを持ってきたのか」という話から浮気がバレてしまうのでは?という不安がありますよね。
また、恋人が「自分も感染したかもしれない!」とパニックになったりもし本当に感染していれば、絶望してしまいそうで・・・という不安があります。逆に、最近付き合い始めた不安定な間柄の場合は、真っ先に「フラれたくない」という思いから、言いそびれてしまうのだと思います。
こうした気持ちの原因を探っていくと、「恋人に感染させてしまう(しまった)かもしれない」という罪悪感と「HIVを理由に拒否されてしまうかもしれない」という不安が打ち明ける勇気にブレーキをかけていることに、気づくと思います。
以下はとても私的な意見でしかないのですが、私は恋人同士というのは甘えられる関係だと思っています。順序や限度はあるにせよ、お互いのカッコイイところやカワイイところだけじゃなく、イヤなところ、みっともないところ、弱いところもいずれ必ず見てもらうことになるからです。
だから、打ち明けた結果ダメになってしまう関係ならば、遅かれ早かれ、いつかダメになるものと割り切っています。中途半端な関係に振り回されるより、他にもっとイイ人がいるかも知れないし!フラれてつらいのは、HIV感染者だけじゃありませんよね。世の中の恋人達だって、相手に隠しておきたいことなんてたくさんあるでしょうし、なくてもこれからも出てくるでしょう。HIVも、そうした秘密のうちのひとつとして捉えてはいかがでしょう。
現実に引き戻すようですが、浮気をしたのも自分ならセーファーセックスを怠ったのも自分。そして、恋人を感染の恐怖にさらしたのも自分です。しかし今、恋人のことを誰よりも大切に思っているのも、やっぱり自分だとしたら。恋人にHIVに感染させてしまった場合にせよ、また感染させてはいなくてもHIV感染者である自分と今後も付き合ってほしいのであれば、やはり恋人にも、あなた同様にHIVの適切な情報を知ってもらうことで正面から受け止めてほしいと思うのが当然ではないでしょうか?そうした気持ちが本当ならば、フラれることなど恐くないハズです。