dktol/29歳 男性 都内在住 ゲイ
私は最初、会社の近くの開業医に行って、HIVに感染していると告げた上で受診しようとしました。2ケ所行って断られたので、3ケ所目は何も告げずに治療を受けました。
ところが抜歯後に服薬した抗生物質が原因で口の中にカンジダが出て、すぐ中止。
その後、拠点病院の主治医にHIV感染者を積極的に治療している開業医を紹介してもらい連携をとりながら、治療を進めています。
具体的には、服用する薬のことや、治療の予定をそれぞれの担当医にメモで渡して、状況を常に報告します。だから常に手帳やメモをもっています。自分の体のことで何か聞かれたら、的確に伝えられるようにするためです。自分の体がどうなっているか取材する気持ちで受診しています。
また、記録と言う点で手帳やメモでは限界があるため、エクセルで自分のカルテを作って管理しています。歯医者に限らず、自分の病状の説明は、はっきり的確に伝えられることがとても重要だと思います。また、医者と話していて分からない単語が出てきたら全部メモしてその場で簡単に説明してもらっています。そのうち、向こうからいろんな情報を伝えてきてくれるようになります。自分のいのちの問題ですから、医者に任せるという格好ではなくて、協力してもらうというバランスで考えてます。自分の体の管理者はどこまで行っても自分しかいないからです。
「今、どういう病状で、どんな治療をして、結果的にどうしたいのか」ということを具体的なスケジュールにまで落とし込んで医者と対等に話ができるのが理想的だと思っています。そのためかなり突っ込んだ医療や、薬の知識が必要になってきました。インターネットや、書籍、ぷれいす東京などのボランティアグループを活用して新しい情報を手に入れるようにしています。