ミドル・ミーティング

「静かな気づき」ケン兄(初参加/60代)

On Line会議慣れしているオヤジではあるものの、2時間カメラに向かっているしんどさを危惧していたが、いざ始まってみると、参加者はみな、すんなりと自然体で会議に引きつけられていたようだった。
ありがたかったのは、新薬の情報や、新型コロナ禍中における通院の工夫など、体験者の生の声が聞けたこと。さらに、「On Lineならでは」と感じたのは、地方の方々の参加である。距離を超えて、同じ境遇の人々とふれあえたことは、大きかった。
また、ひとくくりに「ミドル」といっても、(例えば、パートナーシップ制度に対して)40代50代60代の各世代間や、個人間でも感じ方が異なる。それらを知ることで、自分の立ち位置を再確認することができた。
しかし、(心の中の、ひそかな)驚きは、他の参加者の意見に、静かに耳を傾けている自分に気づかされたことだった。20年前告知を受けた当初のドタバタ、副作用による就労困難、感染者に対する就職差別、(ぷれいす東京の方々の支援を受けて)それらとの闘いのすえに、今、自分が、ここに、いる、そして、他の人々の声を聴いている、という静かな感慨であった。

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