ピア+トーク

【参加者から】 「仕事について」山田クマ(男/初参加/50歳代/ホモセクシャル)

第7回ピア+トーク「HIV陽性者とキャリアチェンジ」に参加しました。私自身は2004年に感染告知を受け、その3カ月後に異動の内示があったことから、会社には病気のことを開示しました。もう少し時間的余裕があり、メンタル面でのリカバリーもできていたら、絶対に開示はしなかったです。以後、仕事は現業部門で昇級なし、定時で帰り、年休も完全消化していました。しかし、仕事は単純なルーチンワークで、時間も無意味に過ぎました。

思うのですが、ワークバランスが自分の都合通りなるわけがないと言う事です。忙しいか、ヒマを持て余すかどちらか。もちろん最近ではヒマにしている訳にはいきませんが。人生の少なくとも3分の1は仕事をしているので、やっぱり自分が気持ちよくできる仕事に就くべきだと、最近思うようになりました。

今回の座談会ではエージェントを介してキャリアアップした経験談や、後悔していると言いながらも、生き生きとしたスピーカーを見て、勇気をもらいました。また、新たに資格を取得して異なった業種に就職した事例や、仕事の中で教育を受け、業務の習得を行った話、一定期間の休養を経て、手に職をつけた話を聴くにつれ、私が思った感想は「念ずれば通じる」、「思いはかなう」と言う事でした。現実面では自分の置かれた状況や個人の資質、意思を貫く精神力など実現は簡単ではないと思いますが。スピーカーの皆さんには強い意志を感じました。

私自身ですが、転職ではなく社内異動でやってみました。社内でボイラ運転員の募集があり、希望して現在北海道に住んでいます。交代勤務で生活が不規則なのですが、平日休みが結構いいです。収入も少しながら増えましたし、精神的なストレスも軽減されました。結果を評価するとしたら微妙ですが…今までの仕事を継続していても閉塞感にさいなまれ、会社からは退職勧奨が出ていたと思います。最後に、今の生活において情報、サービス面で東京と地方の格差を感じます。こればかりは、どうしようにもないですね。これからも悩みはつきませんが、今後の人生を有効に活用したいと思います。

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