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僕の仲間は「同じ思いを持つ人たち」

ヒロト

HIVはきわめて私的なできごと、秘めたる自分事にすぎなかった。それが、初めて学会に参加して、みんなのできごと、仲間とともに語るできごとになった。
僕の仲間は「同じ境遇にいる人たち」だと思っていた。でも、いまの僕の仲間は「同じ思いを持つ人たち」だ。
ごく普通の参加者とともに、ごく普通の会場でプログラムに参加して発表を聞く。ごく普通の業者さんや、ごく普通のスタッフさんたちと協力し、笑い、励まし合いながら一つのものを作っていく。たくさんの人たちと共に走る中でいちばん変わったものは、他でもない僕の中の「世の中に対する偏見」だったのかもしれない。
多角度からの発表やトークには、ハッとさせられる多くの知見があった。僕らの価値観を変えるかもしれない大切な言葉や気づきは、すでに開かれた場所にある。僕らが接近しようとしないだけで、学会の側が「接近困難層」というわけではないことに、これまで学会に足を向けたことがない人はぜひ気づいてほしい。

「第31回日本エイズ学会学術集会感想文」より

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