りく(男性/高校2年生)
学校の仲間とディスカッションを進めていると、少し違和感を覚えることがよくある。今まで自分ではなかなか言葉に出来なかったが、佐藤さんの話の中に、「これだ!」と思った内容があった。それは、「ゲイだから、ストレートだから、という区別をなくすのが一番良い」というものだった。
「ダイバーシティ」という言葉を聞くと、世の中の人は「マイノリティーを守らないと!」と思うのが一般的でなかろうか。目的が、マイノリティーに力を与えることになっているのだ。でも、どうもこの考え方はおかしいと、佐藤さんの話を聞いてはっきり思うようになった。セクシュアリティーの問題であろうが、ジェンダーの問題であろうが、人種の問題であろうが、我々が社会として目指すべきは、マイノリティーを特別守る社会ではなく、マイノリティーとマジョリティーの区別がない社会であるべきだと。
友達がゲイだからといって、なにか特別なことをするのではない。ただ、ごくごく普通に接すればいい。女性だから言って、特別有利になるようにするのではない。ただ、男性と全く同じように扱えばいい。本当の意味での平等は、これだけシンプルなものだと思った。皆がそれさえ理解すれば、社会ぐらいすぐに変わりそうなものだが。