専門家と話そう

「いろんな生き辛さと一緒に生きる」PN:またお世話になってます(告知:2006年/初参加/40代)

今回は、「精神科医と話そう」というテーマでのプログラムでしたが、お二人の精神科医から話を聞ける滅多にない機会だと思って参加しました。自分自身、今少しメンタル面でしんどいところがあったので、何かしらヒントをもらえたらと思ったのがエントリーした一番の動機でした。
前半のお二人の先生の講演と後半は質疑応答という構成でした。お二人の先生の講演は、それは単なる医療情報ではなく、日々の臨床における患者のトラブル、悩みがトピックのバックグラウンドになっていて、とても共感を覚え、もっと話をお聞きしたいと思いました。薬に依存してしまう鬱病患者の話や薬物使用という依存症とその回復という内容は滅多に触れることが出来ないもので、とても興味深いものでした。特に肥田先生はHIVの患者も診ておられるということもあり、
その内容は一層響くものがありました。ぷれいす東京ならではの特色が出ていたように思います。
後半の質疑応答は、匿名の質問(このやり方は、今回はとってもよかったと思います。)だったこともあり、非常に聞き辛いセンシティブな内容、例えば、薬物使用という依存症、それにセックスが絡むという少し重い内容(具体的にはラッシュ使用の経験者の悩み)についても、当事者の深刻な悩みにも責めることなく、回復への苦しさに理解を示した応答をしていただいたり、統合失調症での悩み等にも沢山の質疑応答を聞くことができました。みんなHIVだけでなく、他にも悩みを抱えながら生活しているんだなと思いました。HIVであることは、生き辛さの1つだと以前に精神科医の先生から言われたことを理解しきれていなかったところでしたが、改めて咀嚼し直しているところです。今回のお二人の先生のような理解のある方だけではないので、正直なところ少し精神科医には辟易していたところもあったのですが、今回はこのような素晴らしい機会に参加出来たことを嬉しく思っています。お二人の先生、ぷれいす東京のスタッフの皆様、ありがとうございました。

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プログラム参加の感想

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