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「私の『精神科』への壁」PN:K(感染告知年:2007年/服薬歴:11年/初参加/30代)

「社会からはじき出されるのでは?という不安」この講演序盤の言葉で、私は本講演を聞くことに夢中になっていました。
私はかつて、「心理学を学ぶ」に抵抗感はないが、「精神科通院」「カウンセリングを受ける」には抵抗がありました。社会人になり、セラピスト側として精神科医とも仕事をすることもありました。だから、セルフケアできると思っていました。我武者羅に勉強し、働けばきっと「大丈夫」と。そして、体調を崩しました。今は、不安の中、「精神科通院」をし、「カウンセリングを受ける」をしています。
同性愛者、HIV感染、実は不得意な仕事などなどの不安の積み重ね。
それに対して、セルフケアできるし、他者は必要ないという虚勢。孤独でいれば拒絶も拒否もない、卑屈な安心感。認められたいから無理をする自分。そして、精神科への通院。
そんな私を前に、両講演者は、家族の協力やピアミーティングなど、人との関わりからの解決のプロセスを精神科医として話してくださりました。それがスタートできる場所の1つが「精神科」であると思えて、少しホッとしました。まだ抵抗感は残り、不安や怖さもあります。それでも、前向きに今を捉えることができました。

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