就職支援セミナー

「将来に対する不安の解消に向けて」きよし(感染告知年:2018年/40代後半/初参加)

自分は40代後半のソフトウェアエンジニアで、HIVのキャリアであり障害者手帳を取得していることを会社には知らせずに働いています。
50代を目前として、身体・思考能力におとろえを感じる機会が多くなり、現在の仕事をこのまま続けていけるのか不安に思うようになりました。
これからも安心して続けられる仕事があれば転職したいと考えており、障害者枠で応募した場合にどのようなメリットがあるのかを知りたいと思い、今回,就職支援セミナーに参加しました。
セミナーでは、IT系企業4社の方々が、自社の概要・労働環境の紹介,現在雇用されている障害者の方々の働き方やダイバーシティへの取り組みの例ともに障害者の採用についての説明をされました。
自分が気になっていたのは主に、HIVのキャリアであることについてどのタイミングで会社に伝えればいいのか、会社からのサポートはあるのかの2点でした。
前者については、採用時の面談で個人の能力や希望と合わせてHIVに関して相談しマッチングを行なっていること、採用時に伝えなくても問題なし、採用後にやっぱり伝えて相談したりしても問題ないというお話でした。
しかし、自分にとっては家族や多くの知り合いにも伝えていない非常に話しづらい問題なので、面接担当者の方などに伝えるのには強い抵抗があり、大きなハードルだと感じました。
一方、後者については,いずれの企業もHIVのキャリアを含む障害者のための通院や体調不良休暇制度といったものは無く、まずは有給を充てること、有給を使い切ってしまった場合は相談、その場合もペナルティはならないと説明されました。
これは、例えば育児や介護などと仕事を両立しようとしている方々にも共通していて、働き方改革が目指す労働者一人一人の事情に応じた多様な働き方を選択できるようにする枠組みの中でのルールであるとのことでした。
この説明を聞き、今の自分の職場の労働条件・環境と大きな違いはないことがわかりました。
今回のセミナーに参加して、これまでは現在の仕事をこのまま続けられるかという不安を解消するためのベストな選択は転職ではないかと漠然と考えていましたが、採用面接でHIVについて会社の方に伝えるのは自分には難しいそうだということ、労働条件・環境については現在の職場と違いがあまりないことがわかり、自分の年齢も考慮すると転職は難しく、成功したとしても不安が解消されるとも限らないことから、今の職場にとどまり自分の体調や能力に応じて会社と相談しつつ仕事を続けるのも悪くはなさそうだ考えるようになりました。
今回、このような考えるための機会を得ることができ、セミナーへの参加は自分にとって有意義なものでした。
ありがとうございました。

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