いなポジ0号/30代 男 ゲイ 関西の片田舎在住 家族同居
感染判明から1年、投薬はまだしていません。
先ず、現在の私自身の心境ですが、今は感染前とほとんど変わりありません。
現在は、インターネットやコミュニティーも整備されているので、田舎モンであっても問題点をしっかり認識して対処すれば大丈夫だと感じています。
病院について―田舎の拠点病院ですが、今の所不都合を感じていないので、不都合を感じた時点で、病院を変えればよいかなぐらいに考えています。カウンセラーの方も、私にとっては必要十分な情報を与えてもらっているので特に不満はありません。分からない事や自分の希望は、どんな事であっても積極的に聞くようにしています。
障害者手帳の申請について―私の住んでいる所はド田舎で先祖代々的な農村です。役場に同級生や隣人がたくさん働いており家族のことも考えると、とてもじゃないけど申請など出来ません。選択肢として、都会での一人暮らしも考えましたが、結局、家族とも相談の結果、家賃や生活費を考えると健康保険で医療費を払うのと変わりがなさそうなので、健康保険を使うことにしました。どちらにしても重い経済負担ですが、今は仕方がないと思っています。
健康保険について―社会保険の場合は会社によって扱いが違うのでプライバシーの問題はかなり変わってくると思います。少なくとも私の働いていた会社では何の問題もありませんでした。しかし、私は途中で退職して国保になったので世帯主の扶養家族という形になり、世帯主名で数ヶ月毎に届く医療請求のハガキに悩まされました。結局この事がきっかけで、慎重に考えた末、家族へのカミングアウトをする事にしました。治療や診察に健康保険を使う場合は、保険の種類や転職時期なども十分に考えた方が良いでしょう。
ポジ同士の出会いについて―私は可能なときは、都会に出て各種団体が開催して下さっている会合や会食に参加する様にしています。遠方への参加は大変で出会いたくない人との遭遇などリスクは生じますが、当事者同士の意見交換はインターネットでは得られない情報も多いし、自分の状況を客観的に判断出来る良い機会になっていると思っています。また遠方に友達を作ることは、付かず離れずの状態が維持しやすくプライバシーリスクの軽減につながっていると思います。
ただ、同郷の人に会う可能性も高いので、リスク管理は慎重に行なうべきだと思います。最初のうちはこの事が心配でポジ同士の出会いにはかなり消極的でした。ちなみに私は、隣町の人に遭ってしまいました。
最後に、もし今、田んぼの真ん中で孤独感を感じていたとしても、すこし勇気が出せる瞬間に、自分が出来る事をすこしだけ実行すれば大丈夫。みんな悩んでいる事はよく似ています。大きな決断を迫られる時もあります、でも決してあせらずに自分にとって最良の選択をされる事を願っています。