会社員 東京在住 30代 ゲイ
僕は同じ感染者の友達と家族を除いては、一人にしか自分が感染していることを話していません。理由は、特に話したいとは思わないし、僕は基本的に人の口にはフタは出来ないと思ってるからです。
僕が話している友達は、僕に検査を受けるききっかけをくれた人です。検査を受ける前、僕は何年も体調が悪い状態が続いていて、最後にはもう外を出歩くこと もままならないような状態だったときに、彼とたまたま電話でHIVのことについて話すことがあったんです。彼にはHIVに感染した友達が何人かいて、たと え感染していても今では死んだりするような病気ではなく、元気に暮らしていること、彼本人も検査を受けたことなどを話しました。そのとき、自分は自分が HIVに感染してるんじゃないかという不安を抱えていました。その時の会話で病気に対する恐怖感も和らいだけど、彼がその感染者の友達と今までどおりの付き合いをしていることにもっと安心感を覚えました。そして検査を受ける勇気がもてたのです。
結果は陽性。彼には報告しました。遠くに住んでるからめったに話すこともないけど、いまでもいい友達です。今度、久しぶりに連絡してみようと思います。