博多っこもどき/40代 ゲイ 福岡在住
こと精神面のフォローという事に関してや日常生活における細々とした不安や疑問などへの対応については、これは地方だからというのではなく、病院という公的機関の限界なのだと思いますが、特に陽性告知を受けてから、精神的な動揺、絶望から立ち直れるまでの長い期間、病院は、例えば月1回とかの断続的なフォローしか出来ません。
けれど、この人生に絶望している期間、自分自身で立ち上がれるまでの期間にこそ、継続的かつきめ細やかな精神的支えが必要なのであって、残念ながらそれを病院に求める事は難しいと思います。
どうしても不安で眠れない夜、何かにしがみついて泣き出したい精神不安、週末の深夜に突如発症した帯状疱疹や発熱などの突発的な症状。風邪薬の飲み合わせは?急に歯が痛みだしたけど、近所の歯医者に行ってもいいの?これら日常、頻繁に起こる細々とした疑問や不安について、病院へ救いを求めようにも、診察時間の枠の外では、対応はしてもらえませんでした。
幸い、私の場合は地元にたまたまHIVのボランティア団体が存在してくれたおかげで、昼といわず夜といわず、平日から週末、祝日まで、どんな時でも陰日なた無く相談に乗り、支えてくれました。そのお陰で、私は絶望の淵から立ち直れるようになるまでの期間を、無事、生きおおせたのだと思っています。