タイムワープ/28歳 東京在住
最初は、普通にアルバイトをしていました。しかし、通院の為に会社を遅刻叉は、欠席しなくてはならなかったり、服薬の時にわざわざトイレへ行かなければならなかったりといっろいろな面で、大変苦労しました。
そこで、HIVが、障害者認定されたのを切っ掛けに、さそっく就職活動を始めました。まずは、職安へ行きました。自分は障害者として就職活動をすることに抵抗はなかった様です。
障害者合同就職相談会へも行きました。しかし、なかなか上手くいかずに、今の職に就くのに1年かかりました。
あるデパートの面接の時は、うちは、客商売なのでHIVは困ると言われたり、あるコンピューター会社では、一般事務募集と書いてあるのに、今は、事務は、募集してないのですが、SEだったら募集してますが、PCには詳しいですかと明らかに分かる断り方をしてきたりと大変苦労しました。
しかし一方で、理解のある企業もたくさんありました。その傾向として、アパレルや外資系企業に、理解があるのではと思いそのへんを中心に面接しました。諦めずに就職活動をした結果、現在の企業にたどり着きました。
今は、何もかもとはいきませんが、順調に働いています。私は、心の準備ができていたので良かったのですが、しかし、同僚の人たちは、私がカミングアウトした事に突然の事で戸惑った様です。
そこで、企業側は、私の主治医を講師に招いて勉強会を開いてくれました。今は、普通に、皆と変わりなく働いています。今想えば障害者枠で就職して、大変よかったと思っています。それと言うのも、通院、服薬の面でも問題がないし、何よりも、精神的に楽です。
病気に対するスティグマは、拭いきれないものがあるとは思いますが、ここ近年の、マスメディアのとりあげられ方もあり、だいぶ理解が広がってきていると、肌で実感しました。