ミスターX/39歳 ゲイ HIV+
基本的には職場に告げる必要は無いです。日常生活では、毎日の服薬・副作用・月1度の定期検査の為の休みが取れて、ストレスの少ない職場環境がベストです。今は会社では肝臓病ということなっていますので何の不自然もないです。
(一部の取締役、社長、先輩達との相談の結果そういうことにしました。)
しかし以前は、自分の病気の事を会社で誰も理解しててくれない環境でした。それはつらいもので、非常に強いストレスを感じていました。自分が今、会社でどのような位置にいるのか、周辺との関係はどうなのかで判断しなければなりません。HIVが社会的に未だ認知されていない以上、会社に報告することは非常に自分の立場を悪くする原因の一つとなります。はっきり言ってほとんどの会社はHIVについて無知です。何らかの理由をつけて退社を促すことは会社にとって簡単です。
私の場合、中小企業なので入社以来の先輩等、信頼関係の厚い人たちが何人かいてくれたおかげで、直属の上司(先輩)に相談することができ、一部の取締役や社長にも報告することができ、会社のバックアップを得ることができました。当時、会社の中心部にいて毎日ストレスと頭脳・体力疲労と戦っていましたが、現在は、先輩の元でシンクタンク的存在として有意義に仕事をやっています。
● 会社の中でまず仕事で信頼を得ていること。
● 会社の中で信頼できる人がいること。
カミングアウトは以上の2点がポイントだと思います。