ロシナンテ/40代 男性
僕も感染がわかってからしばらくは誰にも言えずに過ごしていました。というか、誰にも言わずに一生を過ごして、できたら何か他の理由(肺炎とか)で死亡できたらいいんだけどと思っていました。
だから、親にも友達にもましてや仕事場などには悟られないように振る舞っていました。古い友人とは疎遠になってしまいました。ちゃんとできているつもりだったのだけど、やはりストレスだったかもしれません。
そのころの僕は健康オタクで(いまはまったくだらしなく過ごしているのですが・・・)、スポーツクラブによく通ってました。そこで知り合った人と帰りに食事をするようになり、他愛のない話をするようになりました。
ある時になんとなくひらめいてその人に病気のことを打ち明けました。少し驚いていましたが、受け入れてくれたみたいでした。実はその人にも秘密があってそれを打ち明けられました。人ってそれぞれにいろいろあるんですねー。それに、一生言わないって決めていたけど、気が変わることもあるものなのですね。
打ち明けるのにも勇気がいるし、隠しているのもストレス。あまりつきつめると余計に悩んでしまいそうなテーマですよね。少なくとも僕が思うのは、ゼロと1人はずいぶん違うということです。誰かこの世の中(大げさ?!)に1人でも自分のことをを分かっていてくれる人がいるっていうのは、何をしてくれるというわけでもないけど心強いです。それが過去の人間関係でなくてもかまわないので、新しい知り合いでもいいし、ボランティア団体の人でも良いし、電話相談とかでも、ネットで知り合ったポジティブの人でも良いのでは。1人きりよりも少なくとも気詰まりにならないような気がします。