kumazzzo/男性 30代 東京在住
自分は、感染直後から比べると、カミングアウトのハードルが、だんだん低くなっているように感じます。自分はHIVポジであることをカミングアウトしてブログを書いています。
普段の生活では、自分から、病気のことを話すことはあまりないのですが、やはりポジであることを隠すのが心苦しくて、mixiなどのSNSでは、自己紹介の欄に、自分が書いているブログのURLをさりげなく貼ってあり、ゲイバーでマイミクになった人が、俺のこと興味持ってブログまで読んでくれた人から「今まで失礼なこと言ってなかったかな?これからもよろしく!」と話してくれる人もいます。
また、先日は一人旅で泊った同じ民宿の宿泊者さんとメールアドレスの交換をしました。俺が写真を撮っているときに「ブログ用に一枚…」って言って ぽろってこぼしたのがきっかけでした。おそらくストレートで既婚者のお客さんだったので、 最初、ブログのURLは教えないでごまかしたままにしておこうと思ったのですが、たぶん、この人なら、大丈夫かなと、何度かメールやり取りした後、ブログのURLをメールに書き添えて送りました。
「実は、ちょっとここで軽いカミングアウトで、ブログを隅々まで読むとわかるのですが、周りに同じような人がいないとビックリしてしまうと思うのでこのメールでは秘密にしておきます。もし不快に思ったらごめんなさい。」
返事が来なかったので、 いくら民宿で仲良く話していても、たったそれだけで、自分のブログの存在とカミングアウトは やはり重たすぎたかと思っていたら、しばらくして、メールの返事がきました。
「僕にはよくわからないのですが…人生にはいろいろあるんだなと。せひお体に気をつけてください。こうして出会ったのは何かの縁だと思います。これからも、よろしくお願いします。」という暖かい言葉と一緒に、子供の写真を添付して送ってくれました。
カミングアウトが正しいことかどうかわからなかったけれど、ブログの存在を伝えるのはどうしても伝えておきたかったことで、だからといって、それがすべてじゃない。でも、わかってもらってちょっとうれしかった。
自分がこの人には正直でいたいと思ったら、その時がカミングアウトのきっかけだと感じてます。