はちべー/男性 30代 ゲイ 東京都 事務職
私は、病気のことは、周囲に比較的オープンにしています。親はもちろん、親しい友人、パートナー・・・。元パートナーと現在のパートナーも2人とも、陽性者です。
隠すのは簡単ですが、バレてしまった時、内容が内容だけに気まずい思いをすることになるし「いつバレるか」とビクビクしながら生活するのも、かなりの精神的ストレスになると思います。親しい間柄であればあるほど、病気のことを理解してもらった上の方が付き合いやすいです。たとえば、時間で薬を飲むこと一つとっても、病気のことを話していれば、隠れてコソコソ飲む必要もないし、「かぜ薬」だの「サプリメント」だのとウソをつく必要もありません。現在、社会にある差別や、無知から来る偏見も、我々がオープンにしていくことによって、少しずつ変えられるのではないかと思います。
もちろん、人によって、周りの人間関係は様々です。病気のことを話さない方がいい人、話せない人・・・。病気のことを話すことは、相手にもそれなりのショックを与えることになるし、相手にも重荷を負わせることになります。そこの部分にも慎重になるべきだと思います。
ただ、私の経験上、相手との関係がしっかりとできていれば、病気のことで関係が変わることも、付き合い方に距離が生まれてしまうことも意外に少ないように思います。病気のことを話したら、友達が離れて行ってしまうと決め付けている時点で、陽性者と陰性者の間に自ら壁を作ってしまっているのかもしれません。人を取り巻く環境、事情はさまざまですから、一概に「こうすればいい」という答えはありませんが、私個人の意見としては、勇気を持ってお話されることをお勧めします。話すことが理解へつながる第一歩なのですから。