バタートースト/30代 GAY 都内在住
僕の場合、相手にとって僕がHIV陽性であることを知っておくことが良いことかどうか、ということが伝えるかどうかのひとつの基準になっているので、相手の人が知らないほうがいいな、と思ったら言いません。
一番最初に言わないことに決めたのは、うちの両親でした。僕が告知を受けたとき、既に二人とも闘病中でしたので。
結局HIVがわかってから1年ちょっと後に母が、その半年後には父が他界しましたが、もちろん死別の哀しみはあったものの、自分の中で隠し通したことにある種の達成感のようなものがありました。
言う言わないは自分の問題であるというよりも、相手と自分との二人の問題で、なおかつより良い関係を保つための一要素だと思います。人や環境によるので一概には言えませんが、二人にとって良い状況を作ることがまず大事で、そのためには言う、または言わない、という形で考えてみると、多少は気持ちが整理できるのではないでしょうか。