つばさ/女性 40代
感染がわかってから15年になろうとしています。私も最初の数年は、誰にも言えないことにすごいストレスを感じていました。で、あるとき、友達の一人に告白。
こっちはまさに清水の舞台から飛び降りる気持ちで伝えたのに、相手の反応は「ふーん、そうだったんだ。私の場合はね・・・」とあっさり自分の話に持っていかれてびっくり。でも、そのときにHIV感染は自分の全てではなく、自分が持っている悩み(の原因)のひとつなんだと気づきました。
今は、日常生活のなかでは一緒に住んでいる家族と、親しい友達など限られた人たちに話しています。話せたら話せたでいいけど、話さなくてもHIV感染は私の全てじゃないし、私は私。友達もそれをきいたからと言って、私のことを「全身HIV人間」(?)みたいに見るわけじゃなくて、あくまでも私の一部として受け止めてくれています。
話せないと思っていたときは苦しかったけど、話さなくてもいいし、話しても話さなくても大事な人たちとの関係は変わらない・・・そう思えたらなんか大丈夫です。