運営委員のつぶやき 生島

生島 嗣

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昨年新たに、相談などで連絡をくださった方は240人を超えた。すべての相談が、混乱や不安のなかからの連絡ではないけども、感染を知った後の生活のなかで必要な情報だったり、話せる相手が十分とは言えない現状を表している。まだ、詳細には分析できていないが、前年の例から推測すると、その半分以上が検査後の相談だと思われる。

検査を受けやすくすることに加えて、その後の生活への支援を、国レベルで充実させていくことが必要になっている。しかし、国や世間の関心は検査にばかり向かいがちだ。自分が感染しているかもしれないが、確認するのが怖いと感じている人達が、検査を受けやすい体制づくりが求められていると感じる。国際社会でも、予防(検査)、医療、支援(ケア)の3点がセットで向上することの重要性が国連エイズ特別総会でも確認されている。

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今日、通勤途上の電者のなかで、にきび顔の若者が、おばあさんに席を譲っている姿を目にしました。譲られた方は、丁寧にお礼をし、席につきました。すると彼、顔を真っ赤にして、その場を立ち去り、他の車両に移動していきました。
それをみていて、「その気持ちわかるな~」って思いつつも、その一歩が大切だなって、改めて彼に教えられたような気がします。周囲の目を気にして、その一歩を踏みとどまる事ってありますよね。

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花見の朝。7時に起床し、曇り空を見上げていた。3月25日は朝から風と雨がひどく、天気予報も午後まで雨が残るという予報であった。そして、朝9時過ぎには、池上代表からの電話。二人で相談して中止をきめた。
前日までに、「お花見頑張りまーす。」って、何を頑張るのかは不明だが、楽しみにしている人の声をたくさん聞いた。前夜から準備をしてくれた人もいたかもしれない。そうであったなら、ホントに残念でした。なかには、当日参加できないけれどもと言いながら、「お花見カンパ」、「てるてる坊主代」を届けてくださった方、手作りのお総菜、お酒などを前日までに事務所に持参した人もいた。 お花見が中止になって、そうしたぷれいす東京を通した、ネットワークのなかで、この機会を楽しみにしていてくれる人たちの存在に気づかされる。来年はどんな花見になるだろう。ただ天候を祈るばかりなのだが。

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先日、ある都内の高校2年生の教室に、HIV/AIDSについて話にいきました。いろいろと生徒さん達に質問をして、驚いたのが、彼等は10年前には7才でした。これは、当たり前ですね(笑)。ですが、1996年の薬害裁判の和解も知らない。「川田龍平って誰?」という世代なのです。過去に国内であった、様々なパニック事件も全く知りませんでした。まさにエイズを知らない世代が現在、高校2年生なんです。
教室で、様々なHIV陽性者によって書かれた手記を読んでもらい、グループで話しあってもらいました。彼等が、「なぜ、大事なことなのに学校ではきちんと教えてくれないのだろう」と話していた感想がとても印象的でした。世の中には、性に関する情報があふれているのに、必要な情報があまり提供されていない現実があります。
今後、いろいろな形で、情報発信をする際には、いろんな人たちがいるということを、前提にしないとと反省をしました。
若い世代は、何の情報も持っていないので、それを前提に、どのように情報提供するのかが、大事だなって実感しました。

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年末には、吐き気と下痢で1週間ほどダウンしてしまいました。「ノロウイルス」だったのかもしれません。年があけて、この1週間くらいは、風邪をひき、咳と鼻水で大変です。ようやく持ち直してきました。疲れが蓄積していたのが原因なのでしょうか? 続けて体調を崩してしまいました。健康管理が全くなっていない年末年始でした。今年は、このあたりを反省して、体調管理が課題なのかもしれません。

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今年も、いろんな人たちの力があわさって、web NESTが続けられました。
今年のうれしいニュースは、
・新運営委員の登場
・掲示板の再オープン
などがありました。
今年も、1000人を超える人達がHIVプラスだとの検査結果を伝えられています。伝え聞いた人達からは、その時に、このサイトが役立ったという声が寄 せてくださった方も何人かいらっしゃいます。また、医療従事者のなかにも、このサイトを積極的に紹介しれる人もいます。 HIVを身近に感じて生活してい る皆様のできる範囲の積極的な参加によって、このサイトはとても、魅力的で役立つものになっています。
私自身、このサイト運営に参加できて、とてもうれしく思います。来年もどうぞ、よろしくお付き合いください。

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今年は日本エイズ学会のことを中心に一年が過ぎようとしている。まだ終わってない内にこんなことを書くのもなんですが。例年になく、HIV陽性者からの語 りが多くきかれる学会になる予定です。他にも盛り込みたいとおもいつつ、様々な制約から諦めざるを得ないものもあった。来年は一人の参加者として、日本エ イズ学会に臨みたいと思う。

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最近、大阪、金沢と旅行した。ほぼ仕事関係での旅行なのですが、道中では、普段と違う街の違う風景にふれました。こういうのって、結構大事ですね。一人、車窓をながめ、ぼーっとしていました。現地でも、久しぶりの方、はじめましての方と交流でき、貴重な機会となりました。

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私は「みんなの日記帳」を担当している。この日記に参加してくれている書き手の皆様が、普段の生活の一場面を切り取って、綴りつづけてくれている。一人一 人のHIV陽性者がどんな生活をしているのかを知ることは難しいけども、この日記を読むことで、何通りもの生活が感じられる。書き手からすると、きっと感 想とか応援メッセージがあれば、自分が書いていることをどう読まれているのかがわかり励みになると思います。ぜひ、皆様の感想をお寄せください。どうぞ、 よろしくお願いします。

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この3ヶ月のあいだに、ぷれいす東京の相談サービスには約50人のHIV陽性者や周囲の人が連絡してきました。そのうちの多くが、自分の感染、周囲の人の 感染を知って間もない時期の相談です。相談先の一つの選択肢として連絡してくる人もいますし、他では話す場がないという人もいます。いずれの場合にも、連 絡してくださった人達が、「これからのこと」を考えるにあたり、冷静に行動するための準備のお手伝いができたらと願います。