運営委員のつぶやき 矢島 嵩

矢島 嵩

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ぎっくり腰&エイズ学会という“魔のロード”をとにもかくにも終えてやっと帰ってきました。学会自体は興味深いものでした。特に、シンポジウムでご一緒させてもらったジェフリー・グレアソン氏が中心となって行っているオーストラリアのHIV陽性者の生活調査と、生島さんや、若林チヒロさんという研究者が中心となって日本で行っている「HIV陽性者の社会生活に関する調査」の2つに同時期に触れて、いろいろ刺激や疑問を持って帰ったのは大きな収穫でした。それから、全国から医療従事者や研究者だけでなく、陽性者を含むさまざまなバックグラウンドの人が参加するのもこの学会ならではで、これまた刺激的。

ただ、痛みを緩和しながら体調を維持するのが精一杯だったので、正直なところ今の気分は、ホッとしたのが半分、「もうこりごり」というのが半分くらい。名古屋国際会議場という巨大なバブリー会場の中で(もちろん、エレベーターがありますが)あちらこちらに移動しながら過ごす3日間というのは、座ったり立ったりするのさえ一大決心がいる状態の僕にとっては、とてもエネルギーがいる日々でした。

ところで、数年前に神戸で行われた国際会議の頃から血液製剤由来で感染したいわゆる薬害の人たちともいろいろと一緒に活動をさせてもらうようになったのですが、それ以来こういった大きな会議があると必ず彼らに会って「久しぶり~」と再会するのが楽しみの一つです。今年もそのうちの何人かには会うことができたのですが、血友病によって足や股関節が不自由な人が多くて、巨大会場では大変だろうなーと思います。僕なんかは大げさなだけで、所詮ぎっくり腰なわけで、くらべたりするのすら失礼なのですが、何年も付き合ってきて今ごろこのことに気づいたというお粗末。

矢島 嵩

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あれこれアレルギーを持っているもので、秋もまた僕にとっては厳しい季節です。きょうは朝からくしゃみがとまらず、ティッシュをかかえたまま急ぎの細かな 仕事に何時間か集中していたら、ふと気付いた時には周囲はハナをかんだティッシュの山、山、そして次の約束の30分前!移動に小一時間かかるのでどう考え ても遅刻。お詫びの連絡をいれて堂々と遅れたのですが、その間もくしゃみを百回くらいしたでしょうか。そのあとのミーティングでは司会だったので、それも また悲惨。ようやく少しおさまって今このぐだぐだの編集後記を書いています。なんだか普段の何倍も体力を使った一日で、くたくたです。鼻のまわりがひりひ りして痛いです。アレルギー持ちにとて平安な季節ってなかなかないものですね(涙)

矢島 嵩

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web NESTの運営委員に今年の4月から風来坊さん、今月から西園寺暢綱さんが加わり、6名体制となりました。バックグラウンドや持ち味が異なるメンバーがよくもそろったものだなーと思います。

web NESTを見てくれている人って、実際のネストの利用者よりもかなり幅が広いみたいで、地域も全国(海外からもあります)なんです。この編集後記も沖縄や北海道で見てくれているかも。多分、年代やセクシュアリティも、利用の仕方もいろいろなのでしょうね。陽性者の周囲の人や、支援者・医療者、あるいは教育関係者や検査担当者などもたくさん見てくれていたらいいなー。そんな広がりを意識しつつ、これからも編集にあたりたいと、いつになく真面目に、、、。

矢島 嵩

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この何年かの間に、すっかりHIV関連サイトや情報整理に関わることが多くなりました。HIVマップの「お役立ちナビ」や「HIV/エイズガイド」、ぷれいす東京の新サイト、携帯版のHIVマップや、mobile NESTなどなど。そしてもちろんこのweb NESTも。

実は、本来はアナログな暮らしをしていて、活動も対面のグループワークを中心にしている僕にとっては、もともとネットの世界は苦手な分野なんです。でも、時代の要請ということもあり、情報や気持ちの断絶こそがHIVの課題だという想いを強く持っていることもあり、気がついたらこんなにあれこれ手をだしていました(汗)。

でも、PCや携帯を利用しない人も世の中にはたくさんいるので、そういった人たちとどうつながるかも大事なテーマです。そこで最近は、行政や製薬会社という大きなネットワークを持った組織と共同で冊子をつくるのも重要かと・・・。というわけで、やってもやっても必要なことは減らないのですねー。呆然とせずに、粛々と進めるのみ(言い聞かせているのです、、、汗)

矢島 嵩

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大騒ぎしていた皆既日食が雨に終わってなんだか拍子抜けのようすをテレビで見ていました。でも、当たり前に存在する太陽をこんなにも意識する瞬間ってそうそうないのかもしれません。満月の夜に犯罪が多いって本当でしょうか?実は日食のあたりからどうも心身ともに変調をきたしていて、やはりこれも“太陽のせい”?天体の一部で暮らす生命の証し?たぶんただの夏風邪?

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2週間ほど海外旅行をしていました。普段の暮らしや仕事や人間関係からしばし離脱して、ただただきままな一人旅で、不便やアクシデントも楽しく、リフレッシュするにはこれが一番!何だか原点にもどった気がします。

帰国してからは、メールチェック、会議、講演、締め切り、資料作り、講演、会議、締め切り、出張、会議、締め切り・・・というわけで(汗)、、、あっと言う間に普段の暮らしを取り戻し(汗)、でも来年も旅をするぞーなどと密かに決意をしつつ、山積みの課題に日々奮闘中。

矢島 嵩

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奈良の興福寺にある阿修羅像を始めとする国宝がずらりと並ぶ展覧会に行きました。びっくりしたのは人の数。人、人、人なのです。やっとたどり着 いた阿修羅像はなんとも言えない人間臭い微妙な表情をしていて、貴くもありながらともて身近な感じで、多くの人が共感を得るのもわかるような気がしまし た。でも、やっぱり人が多すぎる。修羅場というほどではないにしろ・・・。

矢島 嵩

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花見のころは肌寒かったけれども、あっという間に新緑の季節になり、半そでの季節になりました。エネルギーに満ち溢れたこの時季が好きで、ただ何となく散歩をしたり、少し遠回りして帰ってみたりします。都会暮らしですが、それなりに季節感は大事にしていて、僕にとってはこれがストレス解消とエネルギー補充のもっとも効果的な方法?

矢島 嵩

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1999年にweb NEST(当時は[NEST W3]というサイト名)が始まった頃から関わってきましたが、本当に多くの人たちの協力があってここまで続いてきました。

開始当初は、こんなに陽性者や周囲の人のブログが次々に立ち上がるとは思っていなかったし、携帯の進化や、SNSの普及スピードなども、まったく想像の外でした。地道にコツコツと積み上げてきた当事者の経験の共有とそのノウハウといったアナログなものと、21世紀の技術革新が上手いこと融合できれば、きっと孤立した状態の人たちとももっとつながる機会を増やすことができるのかなーと思っています。でも、なかなか変化についていけない自分もいて、ちょっと焦り気味ではありますが……。

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最近、異なる立場の人との共同作業が多くなり、先日もある行政組織との打ち合わせで夜遅くまで喧々諤々とやってきました。とりあえず掛け違いのボタンを掛けなおすことができて、ホッとして家路についたのを覚えています。(徹夜明けの日の3つ目の最後の会議だったので、途中で気を失うかと思いました、、笑)

コラボレーションって、ステキな響きをもった言葉です。でも、実際は個人同士の感情的なよじれや、立場の違いからくる距離感のアンバランス、意思決定方法の異なる組織同士の話し合いの不毛、ミスコミュニケーションの連続なんていうこともあります。プロジェクトの立ち上げは勢いでできますが、継続するとなるとさらに難しく、本来の共有ゴールを再確認する作業を丁寧に行うことが必要になったりするものなのですね。以心伝心でことが運ぶわけではない組織とコラボレーションすることこそに意味がある。それはわかっているのですが、ちょっと疲れたりはします。もちろんお互いさまですが・・・。