陽性者と家族の日記 “ガジ”

誘われるうちが・・・・

ガジ

いまどき珍しく、勤めている会社は
数年に一回、社員旅行なんてある。
先日、二泊三日の社員旅行に参加した。
(自分からすれば社内接待みたいなもんだが)
投薬開始から初めてだったので
少し不安もあった。

予感的中で、クスリの時間に
必ずといっていいほど周囲に人がいて
服薬が大変だった。
それでも、胃腸薬とか何とかごまかして
切り抜けたが正直、かなりストレスを感じた。

夜に上司の部屋に呼び出されて飲まされたり、
うまく回避したと思えば、自分の部屋に
何人も人が居座ったり・・・・
誰とも接触なく、夜を過ごすよりは
お呼びがかかる方が、ましといえば
そうだけど、それはそれで極端な選択かも。

邂逅

ガジ

たくさんの音楽を搭載できるリンゴのロゴの
プレーヤーを入手した。
何とか、パソコン経由で音楽を取り込んで
使い始めている今日この頃。

ずい分聞いてなかった自分のCDコレクションを
この機会に少しずつダウンロードしている。
ふと、何から取り込んでいるのかと考えたら
大学時代によく聞いていたアルバムを
優先的に入れているのに気がついた。

そのころよく聞いていた、ある曲の歌詞で
「I have a friend I’ve never seen。」
というのを、
これからの人生でどんな友達に
巡り会えるのだろう?と
掴みようのない希望に想いを馳せ
その曲を聞いていたのを、ふと思い出した。

その頃から10年以上経ち、感染が発覚してけど
それをきっかけにしても、新たな友達に出会えた。
失うものばかりではないんだと、
ひょんなきっかけで再認識した。
今後もまだ見ぬ人が自分を待ってるのだろうか?
それとも自分が誰かを待っているのかもしれない。

悶絶 再び

ガジ

晩飯後、座布団に座って、嫁さんと並んで
テレビをぼぉ~と観てたら、
嫁さんが急に悲鳴を上げた!
ボクの座布団に結構大きな虫がとまってたのを
発見したからなのだが。

ボクはむしろ、その声にビビって
急に無理な体勢をとったために
ようやく治りかけてた捻挫した左足首を
再びグキリと・・・・
またまたあまりに痛さに声も出せず。
これは何かの陰謀か、単なる嫌がらせか。

病院通いはさらに続きそう・・・・

数珠つなぎ

ガジ

足掛け一年ほど悩まされている手のしびれが
クスリの副作用ではない可能性が判った。
それは、薬指と小指に加えて、人差し指まで
しびれてきたのを契機に主治医から
整形外科の受診を勧められ、
MRI検査をして判ったことなのだが。

所見は兆候はみられても重篤な状況ではないので
結局、経過観察となったのだが
何かにつけてクスリの副作用と結び付けがちな
自分には、いい経験になったかも。

しかし、先日の足の捻挫がこのしびれと
何らかの因果関係があるのでは?と示唆され、
今度は別の意味でビビってしまっている・・・・

コミケ?!

ガジ

ここのところ、相変わらず足首の捻挫の治療で
近所の接骨院通いを続けている。
そのせいか非日常的な経験をしている。
それは普段、話すことのない近隣の患者仲間(?!)と
話す機会ができたこと。
といっても一方的に話しかけられるのがほとんどだが。

一週間経ち、台風の爪跡が落ち着いたと思っていたら、
いまだに片付けに奔走している地域があるとか
割と近くに住んでいる人が土砂崩れで亡くなってしまったとか
がけ崩れで依然、片側通行の道がすぐそばにあるとか。

病院の性格上、割と高齢の方が多いせいか、
自然とそういう情報を持ち寄って来るようだ。
先生もそんな話を患者さんから聞いているので
施術しながら、色んなことを話してくれる。

地域のコミュニケーションの場に
ひと時、参加している感じ。
でも、できれば回復して早く卒業したい。

Like A Rolling Stone

ガジ

先日、玄関先で左足を激しく捻り転倒した。
学生時代、体育会で足首に捻挫癖がついていて
年に数回、こんなことをしでかすのだが
あまりにも激しい転倒で、笑い泣きしてしまった。
「骨いったかも?」と思うほど(幸い大丈夫でした)
松葉杖生活を余儀なくされ、数日間の要介護状態。
嫁さんにいつも以上に迷惑をかける始末に。
(そして今現在も)
数日前に喧嘩の仲直りをしておいて
ホントによかったと、胸をなでおろしている。

超回復なのか?!
右足だけでぴょんぴょん跳ねてたせいか
週末の安静で歩行可能になった。
しかし、かなり人目を引く歩き方らしく
週明けの会社内でいやでも目に付いてしまうありさまで
不本意な注目を一身に浴びる始末。
まぁ、そのうち飽きるだろうが。
出張も控えているし、何とか目立たなくしなくては。
早く治さないと、右足だけが太くなってしまう・・・・

秋空といえば

ガジ

嫁さんと些細な事でケンカした。
翌日、彼女から言われたのは、
「こころの根底にあるのは、
hiv+である旦那(もちろん、自分)のことを
周りに相談できないのがストレスになっていて
それが精神的にしんどい」と。

自分が考えるに、hivがどんな家庭にでもある
大したことのない問題に
複雑に絡んでいる気もするし、
hivとそのこととは話は全く別のような気がする。
むしろ、周りで起こるさまざまな出来事が
hivに焦点をぼやかされているようにも感じる。

彼女に当事者である自分の心情が
理解できないように、
自分もまた、ポジと共に生活する人の
心情を理解するのは難しいだろうと思う。
しかし、理解しようとする気持ちは持ち続けたい。
なんとか彼女の苦しみを軽減したいと
切望する今日この頃。

あ、それ以上に女心を理解する方が
難易度が高いような気もするが・・・・

秋の味覚

ガジ

ここ数日、夜中に銀杏を拾いに行くことが
我が家のブームになっている。
近くのお寺に懐中電灯を持って出かけるのだが。

収獲した銀杏を、茶封筒に入れて
電子レンジで加熱すると、楽々で調理できる。
ホクホクの銀杏がこんなにモチモチして
美味しいとは思わなかった。
しばらくこのブームは続きそう。

ネガティブ シンキング

ガジ

最近、左手のしびれがひどくなってきて、
気がつくと新たに人差し指がしびれ出し
5本のうち3本が違和感あり。
親指と中指は何ともないせいか、
無意識に親指と中指で輪をつくり、触感を確認して
安心している。
クスリが原因とは考えないようにしているが、
(副作用の場合、両方に出ることが多いそうなので)
気弱な時はふとそれに結び付けようとする自分がいる。
ブラインドタッチが以前のようにできなくなったことは
何とも思わないけど。

先日、買い物に行って特売の玉子
「お一人様1パック限り」を嫁さんとゲットした帰り、
油断したのか、家の玄関付近で落としてしまって
半分以上をダメにしてしまった。
(気がつくとむしろ割高に・・・・)
左手に袋をもっていたのがそもそもの間違いだが。

人から見たら些細な事だけど、
無性に自分が役立たずになったような気がしてきて
かなり落ち込んでしまった。
こんなんで彼女を守っていけるのか・・・・と。
パートナーを守っていくんだという気持ちが
自分の場合は日々の生活の推進力になっている。
嫁さんにあんまり心配かけないようにと思ってたのに
しびれがひどくなってることをその時、告白して
何だか二人で落ち込んでしまった。

そんな時などは、クスリと結び付けようと考える自分と
闘っている。

選択肢

ガジ

久しぶりに治療ネタです。

先日、通院の際に主治医より
「数値が安定しているので、一日一回の投薬で済む
薬の選択も可能」と、情報をもらった。

薬を飲み始めて一年半になるが、
多少の副作用はあっても重篤な状況を
経験したわけでもないので、
今のところはこのままでと思っている。
こういうところを保守的というのか・・・・

確かに一日一回となれば日中、職場で投薬時に
干渉されたり、時計を気にしながら
飲むタイミングを確認することはなくなるのだろう。
そして予定のない休日に、投薬を気にすることなく
思うままに惰眠を貪ることが可能となるのは魅力かも。
これもある意味、QOLの向上かと。

まぁ、今の薬に固執するのではなく
柔軟に選択を考えられるようになるには
もう少し時間がかかりそう。