陽性者と家族の日記 “ガジ”

ぶろいらー

ガジ

お盆休みに親戚の家をまわった。
久しぶりに会ったのもあり、かなり手厚い待遇。
子供の頃からかわいがってもらっているせいか、
いつまで経っても子供扱い。
(嫁さんも連れて、既にいい歳なのに)

毎度の事ながら、
よほど暮らし振りがよろしくないと見えるのか
「遠慮しないで食べていけ」と。
やはり無下にはことわれず、
嫁さんがこなせない分を自分がカバーするという
パターンでブロイラー状態に・・・・

数日後に胃腸の精密検査を控えているのに
こんなんでいいのだろうか?

「後悔、先に立たず」を地で行く自分は
しばらくしたら成長した腹を見て
またまた、この気持ちを味わうことになるだろう。

セミ列車

ガジ

とある通院日、いつものように通勤電車に乗り込むと
「ジジジ・・・・」とセミの鳴き声。
見回すと子供も数人乗っていたので
セミ取りでもしたのかな?と巷の夏休みを感じていた。

30分くらい経って、たまたま目の前の人が
降りたので、座席にありつけた。
ふと腰掛けようとした瞬間、なんとその「セミ」は自分の
スーツの上着についてきることを発見!!
予想もしない展開に取り乱してしまい
こともあろうか、とっさにセミを振り払ってしまった。

そうしたら、セミは元気良く車輌内をジジジと鳴きながら
飛び回り、満員電車は恐怖のセミ列車と化してしまった。
いろんなところで悲鳴が飛び交う中、
「ごめんなさいぃ・・・・」と何度も心でつぶやきながら
寝たふりを決め込んでしまった。
旅は道連れとはいうものの、
駅間の長い田舎の電車なので、次の駅までの約10分間、
居合わせた人に真夏の恐怖体験を共有させてしまった。
その時間がいつも以上に長く感じるもので。

ホント、ごめんなさい。
どうやらセミを連れてきたのは、自分だったようです・・・・
動揺してCD4が下がってるかも?!

涙が ツゥ~

ガジ

ある日、嫁さんとTVドラマを観て涙してた。
そんな姿を平気で見せれるようになったのは
いつからだろう?

涙腺が開きやすくなったことを、
歳を重ねて「情が深くなった」と言えば
かっこいいけど
ドラマの登場人物に感情移入しているのか
自分の経験と重ね合わせたりしてるのか、
うるうるしていることもある。
音楽を聴いて昔のキモチが思い出されたり・・・・
いろんな引き出し(しがらみ?!)が増えてきたのか?

感染が発覚して途方に暮れて一人、涙して
嗚咽できる場所を探した日々もあった。
その頃の気持ちは今後も時を重ね、
いろいろと形を変えていくと思うけど
大切にしたいと思う。

楽しい思い出はもちろん、
忘れたくない「悲しい・苦しい」想いは
人それぞれだと思うけど。

えあこん購入計画 完結

ガジ

先日、エアコンを購入。無事に取付け完了。
ここ数日の熱帯夜を快適に乗り切って来ている。
しかし、最新モデルはスゴイ!
温度設定がなんと0。5度きざみ!!
(意味があるのかは我が家では検証不能)

取替え工事を一部始終見ていたついでに
エアコンの寿命を聞いてみたところ、
「イマドキは6~7年くらいですかね」と。
冗談じゃないぃ~!!
って、業者のあんちゃんに怒りをぶつけるのは
お門違い。

その業界で日夜、技術革新に携わっている人から見れば
当然なのかもしれないけど。
ひとこえ、10年はがんばってもらわないと、
我が家に来たからには・・・・

じてんしゃ

ガジ

10年ほど愛用しているマウンテンバイクが
そろそろガタがきて、買い替えの必要に迫られてきた。

嫁さんはず~と、自分の自転車が気に入ってなかった。
なぜなら、一緒に近所へ買い物に行く際、
買い物中の荷物係は当然、旦那である自分だが、
家に戻るという時になると、途端に買い物した荷物が
全て嫁さんの自転車に搭載されてしまう。
(そう、自分の自転車は荷物が全く載せられない)
そんな生活を結婚してからず~と続けてきた。

今までも自分の自転車にも「カゴ」をつけて欲しいと
言われてきたが、見てくれ重視の自分にとって
マウンテンバイクにカゴなんて耐えなれないと
却下してきた。そんなところに自転車の老朽化が
きたものだから、いよいよ嫁さんのガマンの限界に
拍車をかける形になったというわけで。

予算は2万円まで。カゴ付きが条件。
見てくれのいいものを低予算で探すのは意外と難しい。
個人的には変則機能もはずせないところ。
結局、数週間探してたところ、大型スーパーで
そこそこのスポーツサイクルを発見、旧モデルで現物限り!
値札には24、800円を値下げすると。
予算のこともあり、店の前で悩んでいると
店員のおじさんが傷ありだからと、さらに値引きで
まんまと2万円未満に!!
ということで、無事に購入となった。

社会人になってからず~と愛用していただけに
正直なところ、複雑な思い。
それとは対象に念願成就の嫁さんは大喜びだったりする。

えあこん買替計画

ガジ

我が家のエアコンがとうとうヤバいことに。
気が付けば、かれこれ10年以上活躍している。
去年から運転中にカタカタ鳴ってたが、
冷夏もあって何とか乗り切った。
「もう限界!」という悲鳴なのか?!
内部のクリーニングの効果もむなしく 、
「異音 + におい + 効きの悪さ」の3重苦で
今シーズンは、もはや限界・・・・

6月半ばから週末には電器屋巡りをして
大好きなカタログを熟読しているが、
イマイチ優劣の決め手に欠ける。
もちろん、格安でゲットしたいのは当たり前。
省エネは当たり前でマイナスイオンだ、
酸素だ、換気だ・・・・と
毎年よくもまぁ新ネタが出てくることで。
店員も10年前のエアコンを使っている自分を
地球環境を考えてない、反エコロジストみたいに
言うし。

決めあぐねている間に判明した事は、
近くの大型電器量販店を数店見るに
『早期割引セール』より『ボーナスセール』の方が
安くなったということ。
店員さんは「今がチャンスですよ~!」なんて
言うけど、待ってて良かったぁ。

今年は猛暑のようなので早く決断しよう。
でも、今まで生活を共にしてきたエアコンに
決別するのは少し寂しい気がする。
何せ、独身の時からの付き合いだから。

デパオク?!

ガジ

外出先で、たまたま仕事が早く終わり、
ターミナル駅まで戻ってきた。
その時、日が長くなったなぁとふと気付いた。
今まで通過するだけでほとんど入ったことのない
デパートを横目に、いつもなら何も考えず
電車に乗るべく足早に通り過ぎるのに、ふと
「そうだ、屋上に行ってみよう!」と思った。

まだ、屋上ビヤガーデンの時期には早いのか
辺りにはスーツ姿のサラリーマンは自分だけ。
そんな違和感のある光景もまんざらでもなくて。
仕事の都合で、昼食を食べずじまいだったから
何か食べようと思って周りを見渡すと、うどん屋を発見。

暑さが収まった心地よい風を受けて、
釜揚げうどんをすすりながら、
梅雨の時期とは思えない
艶やかに晴れ渡たった夕暮れ空を眺めてると、
時間がゆっくり流れているように思えて
すごく幸せで穏やかな気分になった。
うどんがうまいぃ~!!

日常の中のほんの近くにあった
なんちゃってスローライフを満喫・・・・
色々思い悩むこともあるけど、こんな息抜きが
できるなんて。
ささやかな幸せは、実は意外と周りに
転がっているものなのかもしれない。

今度は嫁さんを連れてこよう。
そして自慢しよう、楽しみだ。

TVショッピングへの野望

ガジ

土曜の夜中、嫁さんとTVショッピングを見ていた。
たまたま「高周波○○」という美容機器の
紹介をみて、むしろ自分の方が興味津々で
嫁さんに買ってみようと提案してみた。

その理由はというと、
・本当に「お電話、大変混み合っております」のかを
検証してみたい!
・そもそも、TVショッピングで買い物をしてみたい!
という、たわいのないことなのだが。

お許しのもと、電話をかけてみたら
夜中の2時を回っているのもかかわらず、
ホントに電話が混んでいてビックリ!!
「オペレーターに繋ぎます」というアナウンスに
はたと、我に返って電話を嫁さんにバトンタッチ。
その瞬間の自分の思考回路は、
「美容器具を買うのに男が電話するのは・・・・
しかも夜中に」
自分がオペレーターだったなら驚くかなっと。
ということで、肝心の注文は嫁さんにお任せした。
(後で思えば、気にすることは全然ないのに)

嫁さんは最初は購入に渋々だったようだが、注文が済んだら
届くのが待ち遠しいようだ。
TVショッピングで自分が買い物をするという
野望の達成は、しばらく先のことになりそうだ・・・・

キヲク

ガジ

CMで某弁当屋さんが「○○弁当を250円で!」
というのを見て先週末、買いに行こうという
嫁さんの提案にもろ手を上げて大賛成!!
意気込んで駅前の弁当屋に行ってみたら、
ナント微妙に店の名前が違っていた・・・・

どうやら、似たようなフランチャイズ店に
変わっていたらしく、
腹減り状態で、自転車で乗りつけたので
二人してかなりガッカリ、意気消沈。

人の記憶って曖昧なもんだと
こんなことで再確認。。。

あとらくしょん

ガジ

たまたま、ある人の計らいで
「いつかはお会いしてみたいポジの人」に
引き合わせてもらう機会があった。
ご自分の状況を知る友人が周囲にいて、
ご自身の日々の生活(人生)をとても前向きに
過ごされていることをうかがい知ることで、
いい刺激をいただいた。

30半ばとなって、人生の岐路がそこらじゅうに
増えてきたせいか、昔からの友達に
色んな相談を受ける事がしばしば・・・・
頼られるのは、とてもありがたい話と思っている。

しかしながら、相手が心を開いて自分の苦悩を
打ち明ける一方で、自分が感染した事によって
通過してきた紆余曲折の心情について
全く話さないという自分の信念に
折りしも、揺らぎを感じ始めてきていたとこだった。

たぶん、自分が感染者であることを明かして
既に周りに理解者のいる人達にとっては
さほど難しい悩みと思われないかもしれないけど。

今回の出会いで自分に融通さの幅が
少しでも増えるかもしれない。
実際に「明かす」・「明かさない」は別にして
もっと長いスパンで物事を考える契機になれば。

前を歩く先輩たちがつまづいてきた場所を
やっぱり避けていくことはできない。