陽性者と家族の日記 “ガジ”

検査の前に・・・

ガジ

最近、左腕から手がしびれて少し痛んでいるので
主治医に相談して、頸部のMRI検査をすることに。
検査日は予約時間よりかなり早く病院に着いたので
いつも忙しく私達を気遣ってくれる看護士さんに
色々な資料をもらったり、近況の話をしたりできた。

さてさて、検査は?といえば
より鮮明に画像が映るという「造影剤」を検査時に
注射するために、検査室に行く前に準備として
ルート(針+チューブ)を挿してもらう。

自分がその処置をしてもらう時にたまたま混んでいたので
代理のドクターが駆けつけてくれて
挿してもらったのだが、血管が出にくいせいか、
針が刺さって直ぐ血管まで辿り着かなかったので
先生が「あれ?」と言って
刺さった針を微妙に左右に動かして血管を探って
グリグリグリグリ~っと。

採血慣れしているので、あまり動じない自分であるのだが
冷静を装う表情とは裏腹に
その時は時間の経過とともに、嫌な汗がジンワリと・・・・。
結局、そこは見切りをつけて違うところに針を刺し直して
ルートを確保できた。すごくホッとした。

検査自体は日頃の睡眠不足が効を奏して、騒音の中でも
ほとんど眠っていた(^_^)

さぁ、結果はどうだろうか??

recklessness

ガジ

先日、旧友の誘いでコンサートに行った。
それも、特急電車を乗り継いで5時間ほどの
いままで行ったこともない都市でのコンサートに。

自分が大好きなアーチストとはいえ、
この歳になってそんな無茶をするのは
とても分別がついているとは思えない。
しかしながら「昔の向こう見ずなままの自分でいたい」想いが
どこかにあって、自分を走らせているんだと確信した。

当日の朝、嫁さんにも完全に呆れながら玄関先で見送ってもらい
電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、夕方に駅で友達と待ち合わせ。
かれこれ、その友達とコンサートに行くのは何年ぶりだろう?
あ、発覚前だ・・・・(汗)

コンサートそのものは会場規模のせいか、
アーチストが割りと近くに感じられもして、大変良かったです。
公演後に二人で入った居酒屋で、友達の
「ここまで来て良かっただろ?」と、恩着せがましい言葉にも、
穏やかにおおらかな気持ちで対応できたし(笑)

少しの親孝行?!

ガジ

先日、仕事帰り時に、珍しく母親から携帯に電話が。
延々と取り止めのない話から聞き出した話の趣旨は
ここ最近、ひざの具合が悪く、痛みがひどくなったので
整形外科に行ったら、先生に手術を勧められたと。
実家の近くに兄弟が住んでいるけど、
男だからなのか、近くに住んでいるせいからなのか、
あまり母親の話に耳を傾けないようだ。
(きっと自分も近くにいたら同じだろうけど)
それで、自分に電話をしてきたようだ。

「ちゃんと先生から説明を受けて、不安を解消して
手術を受けるかどうかを判断するように
(それでも不安なら、別の病院にも)」と
平易な表現で伝えたつもりだけど、
そんな助言ができるのも、自分がこの病気になって
病院とどう付き合っていくかを、試行錯誤のもとに
学んでくる経験ができたからなのだと思う。

先生からの症状の説明に同行できない
自分の精一杯できることがこれくらいなのだが、
たかだか小一時間の会話なのだが、
母親からは「ずいぶん勇気付けられた」と。
そんなこんなで思ったのは、
やはり自分の病気のことは話せないなぁと、
そして別にこのままでいいとも・・・・。

数日後、手術を決断したと連絡があり、
年内にも施術される予定と。
(どんな内容の手術かは結局、要領を得ず不明・・・・)
無事に済むよう遠くから願うだけしかできないけど、
次にできることは、年末年始に顔を出すことかな。

スーパー銭湯に思う

ガジ

夜、少し前にできた郊外のスーパー銭湯に行った。
週末だから結構混雑してたけど
露天風呂をのんびりと堪能。

よく周りを見ると高校生や社会人のグループや、
二人組とかで楽しく会話をして
湯を楽しんでいる人が多いことに気がついた。
ウチの場合、「2時間後に集合~!」と
嫁さんと分かれて入るため、当然ながら
浴場では単独行動。

のんびりとぼ~とするのもいいけど
友達同士で風呂でくつろぎながら会話をするのも
楽しいだろうと思った。
旅行なんかでリフレッシュするのもいいが、
ボクのすんでいる街も、近所で気軽に
リラックスできる環境ができてよかったなぁと実感した。

つぶやきガジ

ガジ

週末の昼下がりに嫁さんと仔犬と散歩がてら、少し遠出。
高台(というかむしろ、山かも)が多く、
もっぱら住んでる人くらいしか利用しないような
生活道路が多い地域で暮らしているので・・・・
この遠出で意外にも、近所なのに来たことのない場所や
宅地造成でできたと思しき、新しい道を通ったりして
さながら、探検気分(笑)

はやる気持ちの仔犬に引っ張られ、高台へと長く長く続く
階段を一気に駆け上がったその先には
眼下に、澄み渡る青空のもと、広がるきれいな景色が!!
小休止を兼ねてしばらく、初冬らしからぬ
強い陽射しに目を細め、佇んでいた。

いつの日からだろうか、高いところに来たり、
壮大な風景などに触れると無意識にぼそぼそと
つぶやく癖がついていたことに気づいた。
『穏やかな日常をありがとう、ずっと続きますよう
これからも、嫁さんと笑っていられますよう
何より、今後も起こる色んな出来事に感謝できますように・・・』

単純に空が近くに感じられるから
天に届きやすいと思っているのかな?!
誰に祈る訳でもないのに(笑)

winter’s comin’

ガジ

11月になり、ようやくスーツの衣替えをした。
今年は夏用スーツを半年近く着ていたことになる。
異常気象のせいか、自分の感覚が異常なのか??
外回りが多い仕事柄、どちらかというと
暑いよりは寒い方が・・・と思う。
休みの日はもちろん、夏も好きだけど。
過ごしやすさから言えば、春や秋がいいかな。

しかし、そういう気候がいい時期ってホント短い!
あっという間に過ぎてしまうなぁと
朝夕の寒さが厳しくなると実感するんだろう。
仕事帰り、駅を降りて見上げた夜空に
冬の星座が顔を出すようになってきて、
そう思う時が刻々と近づいてきている。
実りの秋を満喫できるのは、あと数週間かぁ・・・・

一喜モード

ガジ

一日一回処方に薬剤変更して、
初めての検査結果を聞いた。
CD4の数値も変更前と比べてさほど変わらず、
ウィルス量も検出限界値以下だったと。
とりあえず、うまくいってる感でほっとした。

自分の場合、検査日(と数日間前)の体調が
CD4値にあまり相関してないような気がしてならない。
仕事が繁忙期で出張・残業が続いている時の検査が
意外にも数値結果が前回より上がってたり、
はたまた結構、万全で臨んだつもりの検査結果が
(何気に自信ありって感じで)
前回よりCD4が100くらい下がってたりと・・・・

検査は誤差があるもので
ドクターが「問題ない」といえば気にしなくていいと
頭では理解していながらも
悲しいかな、やっぱりCD4の値に振り回されがちで
一喜一憂してしまう。
みなさん、そんなものかな??

24話

ガジ

先週まで深夜に一挙放送されていた
アメリカのテレビドラマにハマっていた。

「電話ではなんだから会って話そう、○○分後に行く」

みたいな台詞をよく登場人物達が電話相手に言うのだが
とても印象的で、これを観てて自分が以前に
複雑な内容を敢えてメールでやりとりして
幾度となく話がこじれた経験があったのを思い出した。
メールとかの文字列は万能ではないと
苦い思いをした瞬間は悟るけど
時が経つと忘れてしまいがちで・・・・(汗)

ケース バイ ケースなんだろうけど、面と向かって
反応を見ながら話し合える関係・状態ってのは、
やっぱり理想的?と思った。
(特にこのドラマを観た影響なのか)

そういう関係がホントは自然なのかと色々考えるけど
自分の周りからは、昔から日本で美徳と思われてきたような
双方にとって都合いい「察する」とか「阿吽の呼吸」などは、
実は希薄になってきているのかもしれないと思う。

自分は、相手の言わんとしていることを察する努力を
することは、むしろクイズ感覚で楽しめるほうだけど
少なくともウチの夫婦間に「阿吽の呼吸」なんてのは
なかなか見つけるのが難しい(笑)
「察するクイズ」は日常茶飯事だけど。

それでいいのかも・・・・?!

喜ぶ・喜ばせる

ガジ

とある日、実家の母親から電話があった。
誕生日で思い出したのか(数日過ぎてたが)
「変わりはないか?」と。
嫁さんの誕生日には何か送ってくるけど
実の息子には特に何もなく(笑)
ま、この歳で親からプレゼントがほしいわけでもないので。

その時、プレゼントにまつわる話で母親が何気なく語った
「親が子供を喜ばすプレゼントをするのに
並ならぬ思いを巡らせ、考えるてるのに
期待したほど喜んでもらえない時が多いのに、
逆に子供からのは、いとも簡単に喜ばされてしまう。
些細なプレゼントに感動のしっぱなしで
ホント、割に合わない(笑)」の言葉に
今まで三十数年生きてきて、少しだけだけど
親の通過してきた心情をようやく
汲み取れる歳になってきたのかな?と。

親には感謝しているつもりでだけど
もっと素直にストレートに感謝の気持ちを
表していきたいと思った瞬間でもあった。
これから、もっともっと感謝できるエピソードを
聞かせてもらえるかも?!

気まぐれな母親なので(これも血筋か)
どんなタイミングで自分の琴線にふれる
話が出てくるかはわからないけど。
(ネタが少なくて小出しにされたりして・・・・)

どっちが辞書だか・・・

ガジ

ニノさん、ひろきさん、みんなの日記帳にようこそ!
この日記帳も人数が増えて何だか賑やかになりますね。

先日、電子辞書を入手した。
こんなコンパクトなボディーに数十冊も入ってるとは・・・・
国語・英語はもちろん、ことわざや医者からもらった薬まで。
最初は物珍しさで色々触ると思うけど、
結局、使うのは英和辞典くらいだろう。
だから、半分以上は使わないような気がしてならない。

そんな中、何に一番驚いたかというと、
説明書の分厚さ!!

こっちの方が辞書じゃない?!ってくらい(笑)。
ということで、最近の通勤時の愛読書はこの説明書。
不本意ながら、しばらくは楽しめそう(汗)。
この電子辞書を自在に使いこなせる日がくるのか??