IHO
先日、深海の街へひとりで行ってきた。
そこには大勢の人達が行き交って集まっているのに
誰ひとり声を出さず、ただただ歩いているだけだった。
海深く潜ってきたから声を出せば体から空気が抜けて
死んでしまうからだろうか。
潜水服宜しくフェイスシールドを着けて波なんて
起きない深海なのに大勢の人達と僕は揺れていた。
ちょっと離れて、ずっとそばにいるのにそばにいない感覚。
言葉も交わさないのにテレパシーで近づいている感覚。
昨年末に行くと決めていた、深海の街。
もしかしたら行けないかもしれないと何度不安になっただろう。
でも、先日行ってきました。100年待った位の気持ちでした。
また、行けるだろうか、あの街に。
きっと、100年後、2021年を思い出す時に、あの街の風景を想うのだろうな。
IHO 拝
ひろき
コロナ対策の行動規制が撤廃されたロンドンでは、
街にだいぶ活気が戻り、人々の行動も正常に戻りつつあります。
先日、コロナ禍になって以来、初めて友人の家でガーデンパーティに参加しました。
2年近く会っていなかった友人らにも再会でき、
本当に久しぶりに大勢の人とのおしゃべりを楽しめました。
その中で話題になったのは東京オリンピック。
日本国民としては五輪関係の報道を耳にするたびに正直,げんなりしていました。
だって、あんなに五輪大好き国民が、今や五輪を目の敵にしてるようで。
マスコミの論調も日本人同士議論して批判しあい、結局どの道、誰も得しない、
正解のない不毛な議論が続いているように見えました。
両親の世代が経験した高揚感やレガシーを経験したかったのですが、
みんなが思い描いていた未来、納得する形での開催にできなかったのは本用に残念です。
そんな中、今回のガーデンパーティーでは唯一の日本人として、
五輪開催のお礼とお祝いの言葉(東京五輪は成功した、というのがイギリスでの受け止め)
をいただきました。
パンデミックで楽しみがない中(特にロンドンは4ヶ月間のロックダウン)、
感動と娯楽を提供、と受け止められているようです。
また、日本人が犠牲を払いながらも、
大変な状況下、何のメリットもないオリンピックを律儀に開催、
一番がっかりしたのは日本人、
と日本の状況を慮ってくれました。
こういったコメントを聞くと、私個人は五輪に何の関係もないのですが、
同じ日本人として誇らしく感じました。
そして、アスリートの方々やボランティア、
医療従事者の方々にあらためて感謝したいと思います。
ひろき
クロスボーダー・ミーテイングが初めて開催され、
私もイギリスからオンラインで参加しました。
自分が参加している他のミーティングでの会話が企画発案につながったので、
参加者がいるのか少し不安だったのですが、
なんと計12名(正確でなかったらごめんなさい)もの方が参加してくださったようです。
色々なレベル、行先、事情で海外生活に興味がある方、
またすでに海外に住んでいる方が参加されていたので、
本当に刺激と元気をもらえました。
皆さん、海外に行こうと思った時点ですでに偉いのに、
病気を抱えてまで、というのはすごい行動力やチェレンジ精神だと思います。
そういう方が増えるということは、それだけ治療方法が進化したということ、
そして社会の風潮や陽性者の意識が変わってきたということだと思います。
陽性者が海外に移住する、というのではなく、
海外に移住したい人、もしくは移住した方がたまたま陽性者だった、という印象でした。
陽性であることを人生の前面に押し出すのではなく、やりたいことが先にあって、
陽性であっても、どうにか実現させたい、または実現させた、
という前向きなパワーを感じました。
鳥前 進
8月1日は元彼の命日。2017年に亡くなった。
ご家族は彼を東京の墓地にのこし、よそへ引っ越した。
僕はもう前に進みたいと思って、今年はお墓参りに行くのをやめた。
そしたら、毎日必ず彼のことを想う瞬間があって、その度に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
おかしいよね、人にHIVをうつして、自分で勝手にこの世から消えていった人に、うつされた僕がなんで申し訳なく思うの?
2021年8月1日の朝、「もうこれで終わりだ」と決めた。そう思ってた。しかし、僕はまだ前に進めずにいる。
HIV感染を言い渡されたあの日から「迷ったらとりあえず前に進む」と自分に言い聞かせてきたけど、「とりあえず」では前に進めなかった。
鳥前 進
今回で2度目かな
22時の服薬タイムを前に、お薬飲むの疲れたなぁって思った
毎日飲み続けたその先に何があるのだろうと
昔は黙ってても生きられた
今は毎日の薬を欠かしたら生きていけない
生きるために積極的に薬を飲むけど、じゃあ何のために生きてんのって自分に問うてもその答えはない
きょうもまた、プログラムされた通り、青と黄色の粒を包むシートを破り、22時のために買った水とともに身体に流し込んだ
毎日飲み続けたその先に何があるの?
あすもきっと、プログラムが実行されるたびに、同じことを思うのでしょう
ひろき
いよいよ待ちに待った東京五輪が開幕しました。
イギリスでもBBCが連日、競技を中継しています。
実は開幕前、気持が落ち込んでいました。
五輪が大好きだった国民が、五輪が大嫌いな国民に変わり、
“おもてなし”をアピールしていたのに、五輪関係者の外国人が街に出ると
マスコミが告げ口のような報道をするようになっていたのが、
見ているだけで辛かったです。
五輪開催の是非を問う議論でお互いをけなしあうのも、
感染拡大して苦しむのも、中止の違約金を払うのもすべて日本人。
結局、どちらを選択しても誰もがハッピーではない、何の得もない、
というのがやるせなかったです。
母親から64年の東京五輪の話はよくきいていたので、
自分たちの世代のレガシーになることを期待していたんですが…。
蓋を開けてみたら、日本人アスリートのメダルラッシュで、
列島は大いに盛り上がっている、とのこと。
私も競技ルールさえわからないのに、
アスリートのインタビューを見ただけで涙が…。
お祭りの要素と観客を省いたことで、
結果的にアスリートと競技に集中できるようになったのは、
よかったのかなと思いました。
IHO
本当に毎日暑いですね。
僕は自転車通勤なのですが腕が凄く陽に灼けて赤くなり
所々、腫れちゃって(コレヤバクナイ?)大変です。
でも、この暑さのお陰で多くの方が半ズボンを履いているので、
自転車通勤は当然!外を歩く時もしれっと気づかれないように、
さり気なく視線を下げているのですが
きっと傍から見ると「この男、どこ見てんだ」って
バレバレですよね、きっと、多分(汗)
犬を散歩中の方がいらしたら、「ワンちゃん可愛いぃぃぃ」って
目の輝きで犬を見ている振りして飼い主の方を見ています(冷汗)
なんの話をしているだろ?!
何だか、あやしいぃぃぃ日記になりました。
まだまだ暑い季節は続きます、どうぞ皆さん御自愛下さい。
注)自転車走行中は危険他所見運転になるので見ていませんょ!
IHO 拝
なぎさのペンギン
7か月ぶりの日記です。
日本のパンデミックはさらに加速し、加えて列島は猛暑のまっただ中…
厳しい状況にありますが.. お元気ですか?
去年の夏の日記にも書きましたが、真夏は50mの屋外プールで泳げるお楽しみがあります(今年もすでに何回か出かけました)
いろんな食べものがおいしいのも、夏の大きなよろこび!(^^)
☆枝豆☆
青果店の店先に”枝豆”が並んでいる風景も この季節ならでは。
見かけるたびについつい買ってしまいますw
成熟していない大豆の青豆のことを枝豆と呼びますが…ホントに枝の先に鞘(さや)がついてる !
<写真>
僕が住んでいる場所では、あらかじめ切り取って売られる場合がほとんど。
「大豆って…もともと、こういう植物なんだー」と 目にするチャンスは貴重です。
子供のころから”枝豆”には慣れ親しんできているはずなのに…自分の中にある先入観にジャマされてるのか…
「木を見て森を見ず」ではないですが、ふだん いかに”個”ばかり見て”群”を見落としているか、思い知らされます。
☆サイレントマジョリティ☆
アイドルヲタ(坂道系)としては…平常であればまっさかりのスタジアム、ドームライブが…
今年もダメかあ、という残念な気持ちでいっぱい。
正確に言えば…人数制限の上で、大規模会場のライブは開催される予定です(現時点での発表による)
ただし、場内での発声は一切禁止。
自分の推しメンを「ちょ~ぜつかわいい 〇〇!」って騒ぐことは厳禁です。
マスク着用で空気の入ったスティックバルーン(細長い風船)を無言で…両手で叩いてリアクションを示す…
というのが2021年夏、日本でのライブの楽しみ方。
若い人たちのコロナ感染やワクチン接種がいきわたっていない現状を考えれば、まあ仕方ないんですけど。
でも、みんな…これで…ホントに”心から楽しい”って思えてるの?(^^;
☆コール&レスポンス☆
音楽業界では「みなさ~ん、盛り上がってますか~!」「いえ~い!」というようなアーティストと観客のかけ合いを”コール&レスポンス”と言います。
もともと…”コール&レスポンス”という言葉は…誰かが声を上げたら、その声に反応して「どうしましたか?」と返してくれる一連のやりとりのことを意味していました。
声を発した側は誰かに何かを求めているからこそ声を上げたわけで、それを聞いた側が何らかのリアクションを返してくれる…そこで、はじめてコミュニケーションが成立します。
☆レスポンスの能力☆
日本語の「責任」は、たいていの場合、英語で「Responsibility(レスポンシビリティ)」と翻訳されています。
でも、意味としたら”義務”に近くて….”そうするのが当然”という精神的な”圧力”のニュアンスが強い「責任」。
相手の呼びかけにレスポンス(応答)する能力がどこまであるのかどうかを示す「Responsibility」との間には、実はかなりの隔たりがあることに…最近、気がつきました。
(個人的には、日本人が好んで使う「責任」は「Responsibility」よりも「Commitment」の方がより近いニュアンスを含んでいるのでは?と思えるケースがたくさんあります)
僕は仕事で英語を使う機会がありますが..自分の頭の中に浮かんでいるものと、相手が思い描いているものが本当に同じなのかどうか…
「責任」という言葉を”自分の責任をもって”きちんと使えていないのだとしたら、それこそ問題 !
より慎重に、新しい世の中の流れがもたらす考え方にも、もっと敏感にならないと…と痛感します。
“違う文化をもった国の言葉だからこそありがちな問題、なんじゃね?”
と思われがちですが、
いやいや….同じ日本語同士でも…ひんぱんに起きているんじゃないですかね…特に最近は?
☆最初から違ってるんだしね☆
「緊急事態宣言」や「新規感染者数」という、毎日耳にする言葉…
人によって違った解釈をしているのはまちがいないから…みんな混乱して”コール”し、誰かから…答え合わせの”レスポンス”が欲しくてたまらない人たちが、たくさんいるのではないかな。
枝豆、と聞いて…”カットされた冷凍枝豆”しか見たことのない人が世の中の大多数であっても、真っ先に“房についたままの枝豆”を思い出す人だって、ある程度の数はいる..それと同じことではないか、と思います。
だからこそ、自分とそれ以外の誰かとの違いに気がついたとき…
しんどい夏の暑さも手伝って…安易に自分の感情をぶちまけて”ケンカ”することのないような冷静さ…”ステイクール”でいる能力、がすごく重要になってくるんじゃないか、と感じます。
身体障害者であるHIV陽性者と、そうでない人たちの、新型コロナ(SARS-COV-2)への受け止め方は かなり違うでしょう。
もちろん、同じHIV陽性者の中でも…意見はさまざまなはずです。
セクシャリティやジェンダー、年齢や暮らしている場所、その人の現在の経済的な状態によっても考え方は変わるだろうし…
もともと、みんなバラバラなんだしね…
だからこそ、現在、お互いの立ち位置が完全に一致しているわけではないんだ、ということを前提にしないと何も始まらない。
そこからスタートするからこそ、の”コミュニケーション”。
対立や衝突の繰り返しで余分な体力を消耗してしまうくらいバカげたことはないだろうな、と。
☆アンビバレント☆
1年半前…世界的なパンデミックが始まった直後(2020年3月)、僕はこの日記の自分のページに
「なるべくいつもと同じ調子で 前を向いて進んで行きませんか」
と書きました。
気持ちは、今でもその時と大きくは変わっていません。
仕事の同僚から「(落ち着くまで)数年かかるぞ」と言われ覚悟していたこともあり、1年半たった現状…
まあこんなもんだろうな、と思っています。
数年後、数十年後にまた別のウィルスによるパンデミックや、さまざまな自然災害に襲われるかもしれない。
その時、今よりももっと高齢になって体力の衰えた自分がどう立ち向かえるか、闘って、生き残る努力ができるのか…
新たな課題は、探せばいくらでもあります。
ただし…
SARS-COV-2のパンデミックが起きたことで…”グローバル化”ってこういうことなんだ、と改めて実感できたこと…
収穫、とまでは言いませんが、自分にとっての大きな発見でした。
ものごとには利点(Bright side)と欠点(Dark side)があり、どちらの視点で見るかでものの見え方が変わってきます。
僕がHIV陽性でなかったら…
ウィルスとバクテリアの違いに興味すらもたなかっただろうし、自分で勉強する機会はなかったと思う。
食べ物や運動に気をつける機会もグッと減っていたでしょう。
いろいろな人たちの”ふるまい”に触れ、現在ある自分が…HIVの感染が判明してからの16年、で作られてきたことは間違いないです。
だからこそ、やっぱり…どんなときでも…可能な限り、いつもと同じ調子で、前を向いて進んで行きたい。
新しい何かにめぐり合える明日があるなら、常に感謝し続けて迎え入れたいし…うん、長く続いてほしい (^^)
2021年8月1日の日本…
東京オリンピックも中盤にさしかかり、けれど…国をあげてのお祭りムードにはほど遠いかな(と、自分には思えます)
TVやネットではいつもどおりのスポーツ中継が行われ、その一方でSARS-COV-2(デルタ株)の感染が爆発的に広がっている…らしい…
と、同じメディアが報道している状況って…なんだかなー
このタイミングだからこそ、3年前の夏のこの曲を…
ひろき
パンデミックが始まってから、1年以上経ちます。
この間、診療はすべてオンラインで行われています。
イギリスの場合、国民健康保険制度に加入すると、
無料で治療と診察を受けられ、HIVの治療薬も無料で処方されます。
無料なせいか、血液検査と診察の間隔が、
ウィルスが検知不可能レベルの場合、半年に1回のみです。
薬も、一度に6か月分処方されます。
コロナ禍になってからは、医者の診察がすべてオンラインになりました。
半年に一回、医者の診察をZoomで行います。
個人的には対面式よりは若干、話にくい雰囲気に感じます。
これは、微妙な間や会話のタイミングがずれるので、
会話を早く終わらせたり、雑談しにくく感じるからだと思います。
ただ、本当に話さなきゃいけないことはちゃんと話せますし、
相談や質問もできるので、特別困ることはありません。
血液検査は病院にいって、看護師の方にしてもらいます。
その際、採血や血圧のチェックなど、
簡単な検査もしてもらいます。
処方箋は病院の薬局での引き取りか、
業者によるデリバリーを選べ、
私は在宅勤務なので自宅へのデリバリーを選んでいます。
これだと、薬局で待つこともありません。
考えてみると、時間的な制約が軽減されるので、
患者側のメリットも大きいです。
もちろん対面のコミュニケーションも大事だと思いますが、
リモート診療が選択肢にあると便利ですね。