陽性者と家族の日記

液状化猫

蔵人

うだるような暑さ。

最早いまが梅雨なのかそうでないのかなんてどうでもいい。
気象庁は梅雨明け発表をいつにするか気を揉むよりも、とりあえず目の前の天気予報を素人並に当てる努力をすべきである。予想最高30℃を発表して朝7時過ぎには突破しているなんて、恥ずかしすぎ。

暑いのにへばっているのは人だけではないようで。
私の住んでいる街は下町ぽくて路地が多いせいか、猫口密度も高い。猫もあちこちでへばっている。夕方アーケードの商店街を歩いていたら、とある店先で1匹の猫がかなりの人通りにも動じずべたっと寝そべっていた。
また夜に風呂屋から帰る途中小道を歩いていると、トタン屋根の上に1匹、その近くの道の両脇に1匹ずつ寝そべっている。
全員の共通項として「べちょ」っと寝ていることである。まるで床の上にスライムを置いたようであり、「もうやってられないよ」感が漂う。

まだまだ夏は始まったばかりだよ。
がんばれ、がんばれ。

スクーター

蔵人

もう一週間近く前のことになってしまうが、世間から見ると超早い「夏休み」をとって実家に数日帰省していた。
こないだの日記にも書いたと思うが自分の仕事は季節的変動が激しく、今は暇な時期で、8月の方が却ってやることが多かったりするので休みをもらって実家で車の運転の練習でもすることにした。

久々にハンドルを握って3日目にはもう随分慣れてきたので父母と一緒に近くの陶磁器の里へドライブに行った。
後ろの席から母が話し掛ける。
「・・・蔵人はいつ免許更新したの?」
蔵「去年だよ」
母「5年でしょ?」
蔵「そうだよ」
母「・・・お母さんはもうバイクの免許は更新やめようかと思うの」
蔵「そう?身分証明とかに必要ない?」
母「別に・・健康保険証があるしね。スクーターはもう全然乗らないし」

母は自分が中学生の頃から20年以上生命保険会社の外交員をやっていた。
父はその頃から病気がちになり多くの収入が期待できない中、姉・兄・自分を高校・大学へ進学上京させるために事実上「大黒柱」として働いてきた。
毎日昼はスクーターに乗って得意先を廻って、夕方帰ってきてからは家族の食事を作りながら。
数年前に定年退職してからは外出もめっきり減り身体も随分衰えてきているようだが、それまでの毎日を見てきている自分には母に好きなだけゆっくりしてもらうのが一番のようにも思えるので特に何の口出しもしてはいない。

「お母さんね、夢の中でばかり、スクーターを運転しているわ・・・」

一言、ぽつりとつぶやいた。
母はまだ、夢の中で仕事をしていた。
夢の中でも肩の荷をおろせるのは何時の事だろう。

暑くて暇な一日

蔵人

GWの前後は本当に休みもロクに取れないほど忙しかったのだが、その頃仕事をし過ぎたせいか、最近は暇になってしまい、残務整理もやり尽くしてしまった。

暑いし、もう仕事は止め。
夕方にふらぁーっと近所の電気街に出かける。
世界に名だたるこの街は未だに戦後の闇市的雰囲気が漂い、駅前も駅も正直古汚いのだが、鉄道の新線が間も無く出来るのにあわせて駅前の再開発と駅舎の改造が進められている。
この前この駅を使ってまだ1月ほどしか経っていないのに駅の改札内の構造が変っていてビックリ。しかしまだ改造は仕掛中。何せ電気街口の改札から私の使う3Fのホームまで未だに2Fの(線路に落ちそうな程狭い)通路と階段を経由しないと辿り着けないという前時代的な構造はこの駅が生まれ変わった暁には消滅しているはず(と信じたい。。。)

電気街にあるとあるCDショップで買ったのはヴィヴァルディのオペラ。
ヴィヴァルディといえば「バロック」「協奏曲」「四季」ですね。
でもバロックの時代、当時の人たちの一番の関心はオペラなんですよ。数百年間無視され続けた宝の山に最近ようやく光が当たるようになっていい演奏が出てくるようになりました。軽~く散財。もちろんポイントが貯まる某クレジットで。

それにしても暑い。
家の中は熱線が充満している。風通しを良くするためにベランダの窓と玄関を開け放すけども今日は涼しい風が全然入らない。うへっ。

晩御飯のあとは身体を少し冷ますように昨日八百屋で買っておいた「マユカメロン」を切って食す。聞き慣れない品種だったが、黄色くてハンドボール位の大きさの、真丸い「瓜」である。食べてみると、あっさりした甘味とサクサクした歯ざわりの白い果肉で、これは「メロン」ではなく正真正銘の「瓜」だろこれは。何で気取って「メロン」なんて名前で売り出すんだろう?私は「瓜」のほうが季節感が感じられてこの時期は好きなんですけどね。

このままでは暑くて寝れない。
寝るまでのしばらくの間、とても不本意だけどエアコンをつけることにしよう(笑)

しばらくお休み

つばさ

 今日、病院で採血をしたら、
「血小板が少ない」と連絡があった。

 で、急遽、明日から入院することに。
いろいろ予定はあるけど、健康第一だからしょうがないか、
体調は良くて元気だから本でも読んで過ごすか…などと思いつつ、
「どれくらいになるんでしょう?」ときいたら、
「長くて1ヶ月、短くて2週間」。

 ええ~っ!!!

 娘の参観日が来週あるのに、
7月から新しい仕事を始める予定だったのに、
そんなに長く入院なんて…。

 入院したほうがいい(…というか、しなければいけない)のは
わかっているし、自分も納得したことだけど、
あまりにもタイミングが悪すぎる!
納得したふりはしていたけど、本当に泣きたくなった。

 仕事先には電話したけど、まだ娘には話していない。
習い事から帰ってきたら話すつもり。
1日中、娘の顔が見られないなんてさみしいなあ…。

 また、退院したらこの日記にも戻ってきます。
なるべく早く戻ってこられますように。

台風の日のワクワク

つばさ

 台風で娘の学校が休みになった。
 朝6時半に休校の連絡があったときから、
娘はうれしさを隠しきれない様子で、
朝食のときには「バンザ~イ!」と叫んでいた。

 あきれていた私も、家の雨戸を閉めきり、
真っ暗になった室内の電気をつけ、
風と雨が激しく吹きつける音を聞いていたら、
なんだか小さい頃に感じた「ワクワク感」がよみがえってきた。
大変なことになりそうで怖いんだけど、
いつもと違う状況にスリルを感じるような気持ち。

 「電気、消してみよっか?」と言うと、
娘は目をキラキラ輝かせて「うん!」と即答。

 明かりの入ってこない部屋に二人で座って、
とりとめのないことを話したり、
すごい風の音にキャーキャー叫んでみたり。

 大荒れの天気はお昼過ぎには収まった。 
雨戸を開けるとき、ちょっと残念な気がした。
もちろん、被害がないからこんな気楽なことを言ってられるのだけど。

デパオク?!

ガジ

外出先で、たまたま仕事が早く終わり、
ターミナル駅まで戻ってきた。
その時、日が長くなったなぁとふと気付いた。
今まで通過するだけでほとんど入ったことのない
デパートを横目に、いつもなら何も考えず
電車に乗るべく足早に通り過ぎるのに、ふと
「そうだ、屋上に行ってみよう!」と思った。

まだ、屋上ビヤガーデンの時期には早いのか
辺りにはスーツ姿のサラリーマンは自分だけ。
そんな違和感のある光景もまんざらでもなくて。
仕事の都合で、昼食を食べずじまいだったから
何か食べようと思って周りを見渡すと、うどん屋を発見。

暑さが収まった心地よい風を受けて、
釜揚げうどんをすすりながら、
梅雨の時期とは思えない
艶やかに晴れ渡たった夕暮れ空を眺めてると、
時間がゆっくり流れているように思えて
すごく幸せで穏やかな気分になった。
うどんがうまいぃ~!!

日常の中のほんの近くにあった
なんちゃってスローライフを満喫・・・・
色々思い悩むこともあるけど、こんな息抜きが
できるなんて。
ささやかな幸せは、実は意外と周りに
転がっているものなのかもしれない。

今度は嫁さんを連れてこよう。
そして自慢しよう、楽しみだ。

TVショッピングへの野望

ガジ

土曜の夜中、嫁さんとTVショッピングを見ていた。
たまたま「高周波○○」という美容機器の
紹介をみて、むしろ自分の方が興味津々で
嫁さんに買ってみようと提案してみた。

その理由はというと、
・本当に「お電話、大変混み合っております」のかを
検証してみたい!
・そもそも、TVショッピングで買い物をしてみたい!
という、たわいのないことなのだが。

お許しのもと、電話をかけてみたら
夜中の2時を回っているのもかかわらず、
ホントに電話が混んでいてビックリ!!
「オペレーターに繋ぎます」というアナウンスに
はたと、我に返って電話を嫁さんにバトンタッチ。
その瞬間の自分の思考回路は、
「美容器具を買うのに男が電話するのは・・・・
しかも夜中に」
自分がオペレーターだったなら驚くかなっと。
ということで、肝心の注文は嫁さんにお任せした。
(後で思えば、気にすることは全然ないのに)

嫁さんは最初は購入に渋々だったようだが、注文が済んだら
届くのが待ち遠しいようだ。
TVショッピングで自分が買い物をするという
野望の達成は、しばらく先のことになりそうだ・・・・

キヲク

ガジ

CMで某弁当屋さんが「○○弁当を250円で!」
というのを見て先週末、買いに行こうという
嫁さんの提案にもろ手を上げて大賛成!!
意気込んで駅前の弁当屋に行ってみたら、
ナント微妙に店の名前が違っていた・・・・

どうやら、似たようなフランチャイズ店に
変わっていたらしく、
腹減り状態で、自転車で乗りつけたので
二人してかなりガッカリ、意気消沈。

人の記憶って曖昧なもんだと
こんなことで再確認。。。

本当にご無沙汰してます

朱美

暑くなりましたね。本当に、ご無沙汰してます。母の介護の事、いろいろご心配かけました。
少し、良くなりました。介護認定やら、何やらで、忙しいのも、ひと段落しました。
ただ、明日の事は、不安で、一杯です。それでは、又ね。

NLGR2004

つばさ

“Nagoya Lesbian & Gay Revolution”に行ってきた。

 自分にとって一番インパクトがあったのが、結婚式。
司祭の方が読み上げた「愛についての使途聖パウロの教え」だった。

 「(前略)愛は決して滅びない。預言は廃れ、異言はやみ、
わたしたちの知識は一部分、預言も一部分だから。(中略)
それゆえ、信仰と、希望と、愛、この3つは、いつまでも残る。
そのなかで大いなるものは、愛である。」

 結婚式を挙げている3組のカップルを見ながら、
これを聞いていたら、涙が出そうになった。
うらやましくてしょうがなかったっていうのもあるけど。

 愛かあ。
子どもへの愛、親への愛、友人への愛はたくさんあるなあ。
でも、パートナーとの愛がない、・・・悲しいことに。
いつか、私もここで結婚式を挙げるような、
本当の愛を抱きしめることができるのだろうか。