陽性者と家族の日記

呪文

つばさ

 小学校4年生になった娘は、
ちょっとびっくりするくらいの怖がり。

 「暗闇」「誰もいない部屋」がとにかく怖いらしく、
昼間でも1人でトイレにも2階に行けないし、
お風呂はもちろん1人では入れない。
寝るときも、友達には言えないらしけど、まだ添い寝。

 そんな娘がどうしても1人で部屋から部屋に
移動しなければいけなかったり、
夜中に目を覚ましてしまったときはどうするか。

「パパイヤ鈴木と心の中で言いながら、
Hちゃん(仲のいい友達)の顔を思い浮かべる。
これがかなり難しいんやで~」。

 この話を聞いた昨日の晩は、
おかしくておかしくて、なかなか眠れなかった。
本人が真面目に言っているだけに、
突っ込みを入れることもできず…。

 いったいどうやって思いついたんだろう?
 

桜を観て塩梅を探る

ガジ

そばいる人の苦悩や悲しみも分かち合いたいと思いながら、
その逆のような場合に、相手につらいことを
話せない時がある自分を考えると、
相手を思いやってるつもりでいながら、実のところは
相手を信頼していないのかもしれない?と
自分の深層心理に問いかけてみたりする。

逆の立場で、嫁さんが一人で苦悩を抱え込んでいたことを
知ったならば、自分はたいそう悔しがると
思うのは、火をみるより明らかなのに。
お互いが適度に自立して、適度に依存しあうというのは
そんな簡単なものではないとつくづく思う。
どこにその線引きがあるのか、あるようでないのか?
パートナーと良好な関係を築いている人たちは、
皆さんどうしているのだろうかと思う。

桜の季節に一年前を振り返り、自分の成長のなさに
いささか閉口している今日この頃。
高望みはしてないけど、少しくらいは・・・・と。
気がつくと、いつも同じようなところでつまづき、
ぐるぐる回ってる。

来年は桜を観ながら少しは自分を褒めたいと
かなり抽象的であるが、
ささやかな目標を立ててみた(笑)
桜に応援してもらおう。

Nutcracker!

つばさ

 「くるみ割り人形」を観た。

 この演目は何度も観たことがあるし、
曲も全部ハミングできるくらい聴いているけど、
今日のは特別!

 舞台は孤児院だし、「花のワルツ」では、
個性的なお菓子のキャラクターが、
ウエディングケーキの上でダンス。
驚いたり、笑ったりしている間に、
魔法にかかったみたいに、
あっという間に時間が経った。

 去年はちょうど同じ時期に、
同じ演出家の「白鳥の湖」を観たのだけど、
今回も期待を裏切らない面白さだった。

 終演後、バスを待っていたら、なんと、
くるみ割り人形役のダンサーとばったり。
幸運にも、直接、感想を言うことができた。

 ああ、なんて良い1日!

ハル、ウララ

蔵人

昼前まで降っていた雨は止み、陽射しが出てきた。

午後から研修会に出席するため地下鉄に乗り込む。
午前中バタバタと動いたせいか、電車のシートに座るとすぐに眠気がやってきた。
3つ先の駅なので寝過ごさないように・・・と思いつつ、一瞬記憶が飛び、はっと目覚めて止まっている窓の外の駅名を見るとそこはすでに降りる駅。
やば、降りなきゃと急いで立って駆け降りた。電車が止まってしばらくしてから突然慌てて降りる不思議な人を私が演じてしまった(笑)。

研修会場の周辺は都内でも有数の桜の名所。会場の入口の脇にも綺麗な光景が広がっていた。
入口で分厚いテキストをもらい、中に入る。人が多くてポカポカを超えて少々暑い。
着席して研修の話が始まるとまたもや眠くなってしまった。
話に沿ってテキストをあちこち見回すが眠気に勝てずにウトウト。またウトウト。。。
ハッ、と目が醒めてテキストを押し付けていた腕を見るとあとがついているだけでなく赤ーくみみず腫れみたいな状態になっていた。おいおい。。。

終わって外に出ると、またもや満開の桜と綺麗な青空と眩しい陽射しが。。。
ああ、もう、これは、お昼寝三昧するためのようなセッティングだね。

どたばた その2

ヤマモト

 明日から4月ですね~ 新生活が始まるという方は心機一転、頑張っちゃってください!
自分はこれといって特別変化はないですなあ(^^;
 先週の土日は、久々に風邪を引いて、熱が一時38℃超で寝込んでました。皆さんも体調管理には気をつけましょう!

 さて、どたばた その2。

 感染告知直後しばらくは、自分はわりと平気でしたかな?もちろん、ショックだったですが、わりと覚悟してたし、じゃあ、次は?みたいな感じで、建設的に次の対処を模索していました。うじうじなやんだり、ブルーな気分になったのは3ヶ月位たってからでしたねー。で、保健所での診断というのは、おそらく、そうである、みたいな感じなんですね。つまり、HIV+である可能性が高いから病院に行きなさい、みたいな。一般にHIV診療は拠点病院という、大学病院とか国立病院といった大きな病院に行かないといけないのですが-初診の場合は、紹介状がないといろいろ手続きが面倒くさかったりするんですよね~-つまり、専門の病院に行って、確定診断を受けなきゃならない。そのための紹介状は保健所の人(もちろん医者)に書いてもらえましたし、病院も紹介してくれました。しかしながらこの病院が問題だったのですよ。
 田舎のくせに、わりと近所に拠点病院が2つもあったのですが、どっちにする?みたいなことを、保健所の先生に聞かれた時、あまり深く考えず、自分の家により近い方にしたんですよ。それにね、田舎の大病院は特定の診察科目の外来診療をする曜日が決まっているので、たまたま近場の病院が、この告知日と同じ日に診察日を設けていたので、その足で向かいました。
 さて、受付を済ませて待つこと数十分。診察室に呼ばれて、さらに待つこと数十分。いつまで待たせるんじゃ!と思っていたところに、お医者様登場。さて、どうすんかなーと思っていたら、なんと、診療できねー、といいやがる!理由はこの先生、HIV診療の経験がない、というのはまあいいとして、こともあろうに、HIVとか関係ないと思うんですが、医療従事者の守秘義務が果たせそうにないんですと。は!?(怒)そんな病院、こっちから願い下げじゃ!と思いましたよ。全く。で、もう一つの病院の紹介状書いてもらってとっとと帰りました。でも、初診料とかの医療費はきっちり払わされましたが。ふざけんな!と思いましたが。
 田舎ですから、近距離に拠点病院が2つあること自体おかしいと(今では)思いますが、結局HIVの拠点病院に名をあげてると、病院にとってはいいことがあるみたいですね。診療の有無の実態に関わらず。どうやら、僕の住んでいる地域では、もう一つの病院に、HIV診療は集中させているようでした。

 次回は、まだまだ続く、病院選択の受難、です。

自分が鈍いだけなのか?

ガジ

最近、ニュース番組等で回転扉の危険性が
取り上げられるのを観るたび、自分も幾度となく
回転扉にしてやられてる経験があるので
共感する部分もあったりする。

例えば、扉の内部で急に速度が遅くなって
前面の仕切りガラス板に顔面を激突したり、
逆に速くなって背後から仕切り板にかかとを
ぶつけてアキレス腱の辺りの皮がめくれたり・・・・

顔面激突の時はあまりにも鮮やかで、
大きな音とよろめいたリアクションで多くの通行人の注目を
集めたのを、今でも鮮明な記憶として残っているため
それ以降は、やらかしていない。
(仕事中、スーツ姿だったのでかなり恥ずかしかった)
しかし背後からの攻撃は今も回避できないことがあって
回転扉へのエントリー時には、少し緊張したりする。
だから回転扉と普通扉がある場合は、できるだけ
普通扉を利用することを心がけている。

ただ自分が、今回の報道のような重篤な事態に
遭遇したことがなかったので回転扉に対して
他の人はどう思っているのか、さほど気にもしてなかった。
子供の頃は回転扉って豪華できらびやかな感じがして
何か特別な引きつけるものを感じていたような気がする。

現行の回転扉は残念ながら「バリアフリー」から
少し遠いところにあるのだろうか?
当然ながら利点もあって普及しているのだろうに。

大変です

蔵人

またまた繁忙期の季節が始まりだした。

今日は大阪へ日帰り出張。仕事はつつがなく終了し、新大阪から新幹線に乗り込む。
京都駅を出発後、穴子寿司をほおばりながら車掌のアナウンスを何となく聞いていた。
「・・・駆け込み乗車は大変です。・・・」
何か違和感のあるアナウンスだが、聴き違いかなぁ?と思いつつ、穴子寿司、御飯が柔らかくて甘くて美味しい。。。

次は名古屋駅を出発後、今度はちゃんと車掌のアナウンスに耳を傾ける。
「・・・発車間際の駆け込み乗車は大変です・・・」
やっぱり・・・。ボソボソとめんどくさそうにつぶやいている。
駆け込み乗車、そりゃ大変だけどさぁ。
省略して意味が変わってきてるよ(笑)

どたばた その1

ヤマモト

 春分の日をすぎて、すっかり春らしくなってきたかと思えば、寒い日もあったりして、体調管理の難しい季節ですね。皆さんも体調管理には十分気をつけてください。
 でも、そんな春の季節とは関係なく、ヤマモトは過去を回帰してみたいと思います(^^;

 HIVの感染の有無を検査する機関として、無料・匿名で検査できる保健所。NESTのウェブサイトをご覧になっている方はご存知だと思います。僕は、最初の感染の告知は保健所でうけたのですが…。
 首都圏などの大都市圏では夜間受付などあって、多様な勤務形態・時間の人に対応できるようになっているようですが、地方では、そうもいかないみたいです。僕の住んでいる地域の保健所では、毎月第2と第4の水曜日の、午前中のみ、受付という、昼間働いている人、あるいは勉強しているという学生は、どうすんじゃい!という、不便さです。はっきり言って気軽ではないですよね。やっぱりそれ相応に身に覚えのある人…じゃないとなかなか検査を受けないのが現状のようです。たまたま平日休みの人でなければ、わざわざ仕事や学校を休まないと検査を受けられないのですから。匿名ですから、検査を受けたら、検査結果を聞きに行くのも、当然本人でなければいけないので、1ヶ月に2回、平日の午前に時間を作らねばならんのです。感染告知の前後は、ヤマモトは仕事が忙しく、水曜の午前に時間をとるのは大変でした。しかも、ヤマモトの時は、第4水曜に検査を受けたのですが、その月は、第5水曜もあったので、正味3週間も、検査結果を待つハメになりました。この3週間は相当ココロにもやもやしたものがたまって、がむしゃらに仕事をして、なるべく余計なことを考えないようにしてました。
で、結果は…ま、ここに投稿をしているくらいですから(^^ゞ

 さてと。今日はこのくらいにして、次回は、保健所で感染告知と、その直後のどたばたを書きたいと思います。

 では、また!

遥かなるシエナの町

蔵人

東京のローカルTV局、余り見る番組は無いのだが、時々海外の風景とかを環境ビテオ的にダラダラ流しているので音を消してチャンネルを合わせていることが偶にある。

今日はヨーロッパの古い町並みと糸杉のある田園風景が見える。
トスカナ地方だろうか?
大聖堂もみえる。シエナかなぁ。
しばし、旅行しているような気分に。。。

実はこの番組は下に文字ニュースを流している番組でもある。

別に文字は見なければいいんだけど、、、
でも大相撲の取組結果を流すのだけは勘弁してくれ。
旅行気分もすっかりぶち壊れ(苦笑)。

新しい季節に

ガジ

自分の助言で資格取得のために仕事辞めて
学校行くことを決心した友達から
「合格して、春から学生になる」と連絡がきた。

春は色々なことが始まる季節だと
しみじみ思ったりもする。
彼は夢の実現というか、QOLを向上するために
新しいことを始めるわけだが
どんな未来も日々の積み重ねだということを
忘れがちな自分に気付いたりもする。
こういうのは、とてもいい刺激になる。

自分が後押しした手前、やはり彼には
成功してもらわないと・・・・と願うのは
単に友達の成功を願う以上の思い入れがある。
しかし、自分の考え・意見にかなり重きを
置いてくれるそんな彼にも実のところ、
自分の感染は明かしていない。
時折、申し訳ないと思うことがあるが。

彼は自分のことを信用しているのに、
自分が彼のことを信用し切れていないのかも。
得難い友達だと思ってる筈なのに。

いつかは話せる日が来るのだろうか
自分の越える壁なのかもしれない・・・・