陽性者と家族の日記

殺し文句

つばさ

 ちょっと落ち込むことがあり、
暗い気持ちで帰宅したら、2歳の甥が家に来ていた。

 「ただいま」と暗い声で言った私に、
開口一番、満面の笑顔で、
「○○ちゃん(私のこと)、かわい~い!」。
びっくりしている私に、さらにもう一言、
「かわいくて、ドキドキするなあ!」。

 彼のこの二言で、落ち込んでいた気分は
すっかり吹き飛んでしまった。

 でも、こんな殺し文句(?)、どこで覚えたんだろう?!

一期一会

蔵人

不思議な事はあるもので。

病院にいくためにバスに乗った。
次の停留所で黒い服の一人の男性が乗ってきた。通路をはさんだ隣の席につく。
どこかで見た記憶があるが、気のせいか。。。

バスは病院の前に着き、彼は先に降り、自分はその後で降りる。
受付を済ませ、診療科の入り口に行くと先程の彼が立っていた。そうか、ここで以前見たことがあったのかな。
そして診察室の前の椅子に座って順番を待っていたら彼はその隣の椅子に座った。

どうやら主治医は違ったみたいだ。
採血を済ませ、もう一つの科も済ませ、会計を済ませて薬をもらいに薬局へ。
そしたら薬局の入り口で彼の姿が。おや、またしても。
薬の順番待ちも一つ違いだった。

帰り道はバスではなく地下鉄の駅へ。駅前の信号待ちでも、彼の姿が。
ここまで行動パターンが、偶然にせよ一致してくると、ちょっとただならぬものを感じてしまう。

しかし、自分はその後新宿の中華屋で餃子定食を食べたのですがそこにはさすがに彼の姿はございませんでした。

仲良く…

つばさ

 薬をやめてから、何となく太ってきたかなと思っていたら、
なんと6キロも増えていた!
おそるおそる、夏にはいていたジーンズに足を通したら、
きつくてジッパーが閉まらない。…まずい。

 あせって、友達に言ったのだけど、
みんな、「えっ、そう?!」という意外な反応。
背が高いので、これだけ体重が増えても、
ほとんど気付かないらしい。というわけで、
まだ、今は「背が高くて細いつばささん」で通っている。
今のうちにダイエットしなければ!

 で、毎日ウォーキングをしている母と、
時間のあるときは一緒に歩くことにした。
午前中に近くの公園を1時間くらい歩くのだけど、
あまり話をすることがなかった母と話す時間ができて、
仲良くなった気もするし、なかなか楽しい。

 でも、体重のほうは…。
母と仲良く歩いた後は、2人で仲良く、
おいしいランチを楽しむことになるとは…。

○○に優しい?!

ガジ

最近、食べ過ぎのせいでいささか体つきが
丸くなった気がする。
(決して、クスリの副作用ではなく・・・・)

あごの周りも肉を蓄えてきて二重あご状態に
なってきたのに気付いて嘆き、嫁さんに
「これじゃ、あごと首の境界がボーダレスだね」と
半ば自虐的に冗談を言ってみたら、
「あごと首の境い目がバリアフリーなのもねぇ・・・・」と
軽く言い放たれてしまった。
ほのかに傷ついてしまった。

カロリーコントロールを決心させられた
瞬間でもあった。

狂言!

つばさ

 先週、「もっと早く知っていれば良かった!」と
激しく後悔したことがある。それは狂言!

 伝統芸能だし、堅苦しそうだし、難しそうだし…、
と思って敬遠していたのだけど、実際みてびっくり。
まさに抱腹絶倒ということばがぴったり。
涙が出るほど笑ってしまった。

 面白いだけじゃなく、ほとんど何もないような
シンプルな舞台なのに、演者の動き一つで、
いろんな世界が一瞬にして広がるのもすごい。

 伝統芸能、おそるべし!

 

切れ味

蔵人

自分が使っているスーパーにはプチ催事場みたいなスペースがあって、そこでよく金物市とかをやっている。
覗くと結構面白い商品が沢山あるので立ち寄るのだが、なかなか買うまでには余り到らない。

しかし、こないだは偶々気分が乗っていたのかどうか分からないが色々と買いました。その中でも一番特筆すべきなのは「簡単包丁砥ぎ器」。
内部にセラミックの砥石が仕掛けてあって、包丁を隙間に差し込んで前後に10往復するだけであ~ら不思議、見事に砥ぎ終わるという代物。結構値も張るが、某有名メーカーの商品という信用に賭けて手に入れた。
さて、砥ぎ器使用後の包丁ですが、これが凄いの何の、ビックリするほどの切れ味。葱なんぞは力を入れなくてもストンストンと落ちていく、今までよく砥がずに我慢してたものだと驚いてしまった。

いやはや、包丁は定期的に研ぐもんだね。
「簡単包丁砥ぎ器」買って良かった。

おひなまつり

つばさ

 友人4人と、1日早いひなまつりをした。
…と言っても、みんな子持ちの30代、40代。
「ひな飾りを久々に出すので、おひなまつりをやらない?」
と、友人の1人が提案してくれたのだ。

 みんなで定番のちらしずしやハマグリのお吸い物をはじめ、
いろんな料理を用意して、美しいおひなさまの前で、
白酒で乾杯!

 娘のためにするひなまつりも幸せだけど、
こういう大人だけのひなまつりも良かった。
時間的にも精神的にも親であることが多い、
今の私達だけど、それを少し忘れて、
少女?乙女?(ってあつかましい?)の
気持ちに戻った数時間。楽しかった~!
誘ってくれた友人に感謝。

老梅

蔵人

前の日に仕事が入ったので今日は代休。
午前中のうちに色々な買い物をするために歩き回る。

夷川通を歩いていたら左手の丸太町通の向こうに御苑の緑が見える。
そうだ、今は梅が見ごろかもしれない、とちょっと寄り道して京都御苑に入る(そう、またもや京都を徘徊中(笑))。

梅が沢山植わっている梅苑にはふわーっと梅の花の香りが漂う。
満開のものもあり、とても華やかだ。
しかし、気が付いたが、結構な老木が多い。
若く思い切り花を開かせているものとは違い、花も小ぶりで、ポツポツと間のあいた咲き方である。
桜とは違って梅は満開が一番綺麗というわけでもなくポツポツでもとても味わいがあるものだ。
老木が懸命に花を開かせる姿はとても心惹かれるものがある。

寒い弥生の幕開け、あいにく空はどんよりとして小雨も落ちてきているがこれもまた思い出。
寄り道してとても得した気になりました。

存在意義

蔵人

今日のトップニュースは別に見なくても大方分かっているのでテレビを見る気が起こらない。

砒素カレー事件の某主婦の時もそうだったが、価値判断の尺度が通常の者とまるで異なる人間を裁くというのはとても難しいみたいだ。

しかしこういうとてつもない人は今に始まった訳ではなく古今東西定期的に出るもので、一般人に対していろんな意味での警告というか、そういうものを与えるために出現しているような気がしてならない。

この世のものに不必要なものは無い、というが、彼らがこの世に生を得た目的はそういうことなのだろうか。

飛行機

ガジ

出張で飛行機を利用するにあたり、
初めて障害者割引を利用することを試みた。
何でも、機内ではものすごく親切丁寧に
対応してくれるとか・・・というエピソードを
聞いたことがあり、今までためらっていたのだが。

ネットで予約した後でセンターに電話して
割引適用の希望・手帳番号を伝えて手続き完了。
意外と簡単だなぁと驚いた。
試しに予約確認の照会をネットで見たところ、
しっかりと画面には「障害者割引」と明記され、
その料金が適用されていた。

コンビニで支払いを済ませて、
当日、カウンターで手帳提示でチェックイン。
「特に手助けは必要ないです」と伝えたら、
機内では一般の人と変わらぬ扱いでホッとした。
(自分の座席近くに仕事関係の人が同乗していたので)

いつも利用してる人とっては、こんなことは
どってことないんだろうけど、
初めてのことって、すんなり行かない・・・・