陽性者と家族の日記

ぶろいらー

ガジ

お盆休みに親戚の家をまわった。
久しぶりに会ったのもあり、かなり手厚い待遇。
子供の頃からかわいがってもらっているせいか、
いつまで経っても子供扱い。
(嫁さんも連れて、既にいい歳なのに)

毎度の事ながら、
よほど暮らし振りがよろしくないと見えるのか
「遠慮しないで食べていけ」と。
やはり無下にはことわれず、
嫁さんがこなせない分を自分がカバーするという
パターンでブロイラー状態に・・・・

数日後に胃腸の精密検査を控えているのに
こんなんでいいのだろうか?

「後悔、先に立たず」を地で行く自分は
しばらくしたら成長した腹を見て
またまた、この気持ちを味わうことになるだろう。

つばさ

 久しぶりに海に行った。
 金沢の友達のところから帰る途中、
北陸の海でちょっと水遊びというつもりだった。

 すっかり水着になって泳ぐ気満々の娘を横目に、
日焼けするからいやだなあとしぶしぶ海に入った私。
でも、入ってみるとやっぱり海は楽しかった。

 水着の上に長袖、頭にはつば広のUVカット帽子と、
完全防備のおばさんルックだったのだけど、
結局、ゴーグルをつけて潜ったりして、
日焼け止めを塗りなおす時間も惜しんで、
半日たっぷり海を満喫した。

 行ったのは北陸の海だったのだけど、
前日に、沖縄の三線を聴き、料理を食べ、
泡盛を飲む機会があったので、突然、
沖縄の海に行きたいという気持ちになってしまった。

 帰宅して以来、カレンダーと全日空のHPなどを見ながら、
「いつ行けるかなあ」と考え続けている私。
ネットで予約できるってこういうときに怖い。
クリックひとつだもんなあ。

 今のところは自制心がきいているけど、
もう一押し何かきっかけがあったら、指が動いてしまいそう…。
貯金通帳を横に置いて自分を戒めなければ!

久々の『夏休み』

つばさ

 今日から5日間、夏休み。
 これまで会社勤めをしたことがなかった私にとって、
学生時代以来の『夏休み』だ。

 そんなに疲れているという意識はなかったけれど、
朝、目覚ましをかけなかったら、8時まで熟睡していたので、
やっぱり少しは疲れていたのかもしれないな。

 今日は弟が娘をプールに連れていってくれたので、
午前中はのんびりできることに。

 父母がこの前の私の入院中、弟にHIV感染のことを
伝えてしまったので、こういう機会に一度、
話そうと思ったりもするのだけど、
以前と全然変わらない弟を見ていると、
わざわざ話題にするのもなあ…と思ってしまう。
ま、きかれたら答えたらいいか…
でも、そんなことをきくような性格でもないし…。

 そうやって悩んでいるうちに、
普通に休みが終わってしまいそう。
ま、いいか。タイミングっていうのもあるし。

METAMORPHOSIS

Lyric

I keep thinking of Oscar Wilde’s Dorian Gray”–the novel of a beautiful boy’s visage corroding (only) on canvas as internally he grows morally corrupt.

For a once innumerate lad who never heeded to algebra

セミ列車

ガジ

とある通院日、いつものように通勤電車に乗り込むと
「ジジジ・・・・」とセミの鳴き声。
見回すと子供も数人乗っていたので
セミ取りでもしたのかな?と巷の夏休みを感じていた。

30分くらい経って、たまたま目の前の人が
降りたので、座席にありつけた。
ふと腰掛けようとした瞬間、なんとその「セミ」は自分の
スーツの上着についてきることを発見!!
予想もしない展開に取り乱してしまい
こともあろうか、とっさにセミを振り払ってしまった。

そうしたら、セミは元気良く車輌内をジジジと鳴きながら
飛び回り、満員電車は恐怖のセミ列車と化してしまった。
いろんなところで悲鳴が飛び交う中、
「ごめんなさいぃ・・・・」と何度も心でつぶやきながら
寝たふりを決め込んでしまった。
旅は道連れとはいうものの、
駅間の長い田舎の電車なので、次の駅までの約10分間、
居合わせた人に真夏の恐怖体験を共有させてしまった。
その時間がいつも以上に長く感じるもので。

ホント、ごめんなさい。
どうやらセミを連れてきたのは、自分だったようです・・・・
動揺してCD4が下がってるかも?!

役に立たないもの

蔵人

ここの日記帳の入口見て、何か気が付きましたでしょう?
外国の方がここに参加されるみたいです。

んで、紹介文が英語で書かれてあるので当然中身も英語・・・でしょうね。
他の人の日記も楽しく読ませてもらってますので勿論この方の日記も
読みたいのですが、英語は正直読むのも話すのも苦手です。

なんで出来ないかと言うと、日常生活で必要でないからです。
興味があるわけでもなく必要でもない物を学習するほど酔狂ではないのです。

でも今は便利なものがありますよね。翻訳ソフト。
ほら、紹介文のページにもちゃんとリンクが用意されているじゃないですか。
とりあえずLyricさんの紹介文を翻訳してみましょう!

ジャン!出来た出来た!

・・・でも何か凄い変な日本語。英語のままで訳してない所もあるし。
「職業」「趣味」が何で出せない?それに文脈や文意完全無視の一字一句翻訳じゃん。
こらいけません。

では続きまして、自分の日記を日→英に翻訳してみました。

すげー。もう、めちゃくちゃ。
こうやってみると日本語での自分の文章の癖が分かります。
主語と述語と副詞とがまるできちんと組み立っていない、
よく言えば文学的、悪く言えば曖昧な、
散文とポエムの中間のような日本語ですね(笑)。

翻訳ソフトって、どれもこれもこんなんですかね?
もっと頭良さそうな意訳型ソフトってないのかなぁ?
ソフトで変換しやすいような文章に自分が合わせるのって、
真っ平ゴメンですもん、ね。

仕事

つばさ

 今月から約半年間、久々にフルタイムで働くことにした。

 今日は初出勤日。いろいろと初めてのことが多かったので、
少し緊張したけれど、帰ってシャワーを浴び、
母が作ってくれた夕食を食べながらビールを飲むと、
なんだか心地よい疲れがじわ~っと感じられる。

 入院していて思ったけど、好きな仕事を思いっきりやれる、
というのも、すごく貴重なことなんだなあ。
体調が悪かったり、家庭の事情が許さなかったりしたら、
いくら働きたくても働けないのだから。

 そう思うと、つくづく、健康と家族に感謝。
久々にフルタイムで働く私を心配?して、早速、
「どうだった?」とメールをくれた友人たちにも。
 

ライスダールの空

蔵人

ここ数日は台風のせいで湿ったおかしな空模様が続いている。
晴れてる。と思ったら突然スコールがやってきて、
ここは熱帯か(笑)。

でも、自分なりの楽しみを見つけた。
それは夕方。
西の方の空を見ると、澄んだ青空の中には
暗い灰色の低い雲と普通の綿雲。
綿雲の周りは西日が綺麗に縁取りを入れている。
その空は丁度、17世紀オランダの画家ライスダールが描いた空に
そっくりに自分には思えるのだ。
絵を見ている気分になって爽やかになる。

ライスダールと違うのはその比較にならない蒸し暑さ(多分)。
それから、偶然見かけた銀色に輝く飛行機。

またもや大雨で甚大な災害が起きないことを祈りつつ。

香老舗

蔵人

今日はお世話になっているおばさんからの誘いで夕方に会食。
元々は仕事上の付き合いからだが、ちょうど親子くらいの年の差で、おまけに実の息子が海外赴任中ということで、自分は息子の替わりのようなもの。
あれこれご馳走になったりする代わりに嫁や嫁の実家の愚痴も一杯聞かされる(笑)。

さて手土産でもと思い贔屓の香屋に足を運んで綺麗な千代紙で作られた匂い袋を見繕ってもらう。
包装をしてもらっている最中に新商品の香立を発見。「金魚」がモチーフの夏らしい絵柄。
そういえばここの「四季の香立」シリーズでは「七夕」柄の後が「萩」の柄で、季節がちょっと空くなぁ、と思っていたら出てきた。さすが創業三百年の老舗だけあって商売が上手い。衝動買い出来る値段もミソ。自分用に一つ購入。

今日は線香を買うのは控えた。先日旅行で立ち寄ったお寺であれこれ買ってきたばかりなのだ。買うことばかりで使わないと引き出しがお線香で溢れ返ってしまう(もう手遅れという声も)。

秋までじっと待つことにしましょ。

涙が ツゥ~

ガジ

ある日、嫁さんとTVドラマを観て涙してた。
そんな姿を平気で見せれるようになったのは
いつからだろう?

涙腺が開きやすくなったことを、
歳を重ねて「情が深くなった」と言えば
かっこいいけど
ドラマの登場人物に感情移入しているのか
自分の経験と重ね合わせたりしてるのか、
うるうるしていることもある。
音楽を聴いて昔のキモチが思い出されたり・・・・
いろんな引き出し(しがらみ?!)が増えてきたのか?

感染が発覚して途方に暮れて一人、涙して
嗚咽できる場所を探した日々もあった。
その頃の気持ちは今後も時を重ね、
いろいろと形を変えていくと思うけど
大切にしたいと思う。

楽しい思い出はもちろん、
忘れたくない「悲しい・苦しい」想いは
人それぞれだと思うけど。